はじめに。

このブログでは、Kakeru Asanoがデザインリサーチの視点から、建築・デザイン・まちづくりを中心にエントリーを書いていこうと思っています。よろしくお願いします。Kakeru Asano 1987年生まれ。男。デザインリサーチャー、サービスデザイナー。京都工芸繊維…

料理と掃除の好きなところは、その過程

新しい環境での生活が始まり、はや2週間。寝ては起きては仕事に繰り出し、帰宅しても仕事して寝る生活。ゆっくりしているヒマがなかなか取れないのだが、今夜は久しぶりに料理をしてみることにした。 一緒に食べることはできないけど、一緒に過ごす時間を想…

京都工芸繊維大学 KYOTO Design Labのパブリケーションマネージャーに就任しました

2017年4月3日より、母校である京都工芸繊維大学 KYOTO Design Labの特任職員を務めることになります。月曜日から木曜日は京都で生活を、金曜日から日曜日は名古屋で生活をする2拠点活動です。 本組織では海外の教育機関やクリエイターを大学に招聘し、産官学…

名古屋の魅力を発信、SNUG CITY NAGOYAの取り組み。 名古屋はシティプロモーションの先に何を見るのか、僕たちは何ができるのか。

snug.city.nagoya.jp名古屋市が仕掛けるウェブプロモーション。今回はオウンドメディアを手がけているようで、芸能人だったり地元を知る人と疑似観光をするという内容。浅井健一さんのような名古屋出身で名古屋好きな人へのインタビューが続くのかな。次のイ…

デザインの1, 3, 5, 10年後

年度末は行政関係の仕事が続くため、どうしても毎日があっという間に終わってしまう。日々、仕事をこなしながらこうした日々がいつまで続くのだろうかと考えるときもある。あこがれの建築家やデザイナーと衝撃の出会いをした8年ほど前、彼らは30-35歳でリー…

寛容性で実現する フィンランド発"(許可なし)ワンデイ・フードキャラバン" レストランデイ

フィンランドで楽しい経験のひとつ、1日限定誰でもシェフになれるレストランデイ。路上だろうが、軒下だろうが、自分の部屋だろうが好き勝手にどこでもレストランを開くことができるイベントという活動。恐ろしいかもしれないけれど、ゲリライベント発なので…

2016年に読んだ本まとめ

2016年は目標だった年間50冊をクリア。100冊を読むには息抜きの時間を減らすしかないのかなぁ、、 それと論文は国内のものを10位読んでいたかな。こちらもこうやって公開できるといいのですが。 2016年の読書メーター読んだ本の数:60冊読んだページ数:1621…

明けましておめでとうございます。2017年にやらないこと、やること

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。 あっという間の2016年、2015年からの関わりが2つ実社会に還元されました。1つは、グルテンフリーのカフェ コルポのオープン。1つは、有松絞りの製造業におけるファブリケーション設備の導入に…

デザインリサーチ入門 - 構造とメッセージ

本日は中村 紀章さんにお声がけいただき、静岡文化芸術大学1年生 実習課題の中間講評にお声がけいただき参加しました。「場所のコレクション」というテーマで5グループがフィールドワークに出向き、魅力的な場所の採集と分析を行うというもの。 各グループの…

自作 水タバコ(シーシャ)をつくろう #shisha

2014年12月、太陽が6時間しか顔を見せない真冬のフィンランドを抜け出し、太陽を求めて向かったエジプトの海浜リゾート地ダハブ。日中の気温は26度ほどになるけれど、乾燥しているので過ごしやすい。ヨーロッパからも寒さを避けるように人びとが訪れるまちダ…

STOCK YARD ARIMATSU トークを振り返る

先週末は名鉄百貨店内にあるOpen MUJIで、出張PORTAL; SALONを開催しました。 #10 ゲストの武馬 淑恵さんからは名古屋市職員として関わるなかで、産地の魅力を一回性の高い(観光、経済振興)のための商品として取り扱われていることに気がついたと言います。…

デザインが生成される時、デザイナーはなぜデザインをするのか

本日はトコナメハブトークにて、デザインディレクター岡田栄造さんのお話を聞いてきました。工繊時代から大変お世話になっている岡田先生。 クライアントワークと言うよりは、インディペンデントなプロジェクトにおけるデザインディレクターとは何を考え、行…

アブラゼミがうまいという「経験」と「記憶」

地元のように懐かしい場所での食事で、「あぁ、この味!この味!そういえばこの頃は…」となったことがあるだろう。食事がきっかけで当時を思い起こさせるには、身体的な経験と印象的な記憶がセットなのだ。経験がうまみを引き出し、記憶がスパイスとなるため…

2016夏、有給インターン募集

これまで2回の有給インターンを設けてきましたが、今年の夏休み期間中に新たにインターンを受け入れることにいたしました。これまでは試行錯誤しながら日日の活動を調整していましたが、この夏は制作物などを決めて取り組もうかと思っています。思考と実践を…

ウェアラブルカメラ Narrative Clip 2が届いた!【共有編】

これまでのあらすじ pnch.hatenablog.com pnch.hatenablog.comNarrative Clip 2(以下、NC2)を購入し、開封と撮影までは前回で行った。今回の記事ではNC2から写真・動画データをデスクトップに取り出し、さらにGoogle Photoによる共有までを紹介したい。 Na…

プロの素人を目指して、デザインリサーチャーの役割

「はじめまして、デザインリサーチャーの浅野です。」という挨拶をするたびに、「デザインリサーチャーとは、何をする職業なのでしょうか。」という返事が来る。まだまだ日本には耳馴染みのない言葉であり、察しがいい人は「コンサルタント?ディレクター?…

ウェアラブルカメラ Narrative Clip 2 が届いた!【撮影編】

前回の記事で開封から初期設定を終わらせたNarrative Clip 2を持ちだしてさっそく撮影テストをしてきました。 前回の記事 pnch.hatenablog.com さっそくカメラを付けて歩いてみたよ bit.ly まずはこちらのリンク先をご覧いただこう。シャツの胸元にクリップ…

ウェアラブルカメラ Narrative Clip 2が届いた!【開封の儀】

getnarrative.com2015年5月22日から待つこと1年以上、ついに届いたウェアラブルカメラ Narrative Clip 2!胸ポケットなどに取り付けて日常を切り取ることができるカメラとしてプロダクト開発されているようです。僕自身はデザインリサーチをするときのツール…

街へ関わるきっかけを探る「ごえんの投票」

Instagram 「多数決を取ります」なんていうフレーズを最後に聞いたのはいつごろだろうか。社会に出てからは30人程度が参加した会議で多数決による決定というタイミングはほとんどない。そこには意思決定者である社長や代表がおり、その人の判断に委ねられる…

会議は何をするところ?ー「決定」するところ

日本企業の生産性の低さがニュースに取りざたされる昨今、その要因の一つとささやかれているのが「会議」です。「長い・決まらない・広がらない」会議に、誰もが参加して辟易してしまった経験があるのではないでしょうか。そして次の会議にも同じことが繰り…

誰のものでもある場所を見つけに-裏輪呑み@京都

先日、京都 木屋町周辺で開催された『裏輪呑み』に参加してきた。入れ替わり立ち替わり総勢20名超が参加した野外飲み会と片付けるにはもったいない経験だったので記録しておこうと思う。そもそも『裏輪呑み』とは、「新しい骨董」のメンバーらが「浦和」で10…

30年後から考える伝統工芸

2045年、少子高齢化の進んだ日本国は、細やかな気遣いと地域間の分業によって築き上げた輝かしい時代の産業から遠くの世界に届いていた。これまで1から10の段階を経て仕上げたものを製品と呼んでいたものづくりから、1から6で戦略的に途中でやめるものづくり…

オープンスタジオを終えて

個人事業主として登録してから5月で丸2年となる。その節目に先駆けて2016年4月17日に借りてから半年以上経った有松の事務所でようやく事務所開きをすることができた。一緒に事務所を借りるグラフィックデザイナーの武村彩加さんと我々も活動するARIMATSU POR…

メタデザイン: 対話のためのアイデアワークショップ

原研哉や藤村龍至は予てから、デザインをデザインすることにより、これまでに見られなかった共創や創発といった他者性の獲得を目指したデザイン言語を目指してきた。学術的な領域では『デザインを支援する環境をデザインすること』を「メタデザイン」と指し…

プロッタとチャコペンで消える下絵を描く

《用意するもの》silhouette CAMEO 2silhouette CONNECT(米国版サイトからダウンロード購入)ボールペンプランジャーチャコペン、または青花ペンコットンの布シルエットカメオ2にAdobe Illustrator CC2015から吐き出すことができるsilhouette CONNECTを購入し…

『居座り続けるための設え』としてのリノベーション

国土交通省が定めた指針によると、空き家とは居住など定常的に使用されていない状態が1年以上続いた建物であるという。物置として使用していようが、イベントで1日2日貸していようが、使用者がいない限り、その建物は空き家として認識されてしまう。文字通り…

デザインリサーチャーへのインターンとは

本日は春休み期間中にインターンとして事務所に来ていた学生3名と打ち上げに。昨年度は秋の平場と春休みの二回、実験的にインターンの受付をしてみました。それまで、バイト的な手伝いで来てもらったことはあるのですが、継続的な取り組みは今回が初めてです…

(1)デザインリサーチャーという働き方がわかる書籍

デザインリサーチャー、デザインリサーチと耳慣れない言葉。「デザイン+リサーチ=デザインリサーチなんでしょ。」と思っている方やデザインや建築を学んでいるけどデザインの根拠を探すことに迷いがある方、また逆にマーケティングや教育を学びつつデザイン…

デザインリサーチャーとして働きたいあなたへ

AXISでデザインリサーチが特集された2000年のvol.88、そして、アドバンスト・デザインリサーチととして元RCAのアンソニー・ダンが特集された2009年のvol.142が発行されてから、すでに15年以上の月日が流れています。まだ「デザインリサーチ」という活動や「…

TOKONAME HUB TALK vol.4 トコナメ建築話 を振り返り

2016年3月18日、会場は普段ギャラリー・カフェとして運営されている『TSUNE ZUNE』で開催されTOKONAME HUB TALK vol.4 トコナメ建築話に参加してきた。ゲストは普段関西を拠点に活動する3組の建築家、木村松本建築設計事務所の木村吉成さん、田所克庸建築設…

伝統工芸に対するオープンデザインの試み

日本中に多々ある伝統工芸のいくつかは藩の政策に関連して発生している。有松では山賊による被害が膨らみ始めた頃、松丘だった地帯を切り開き、人を住まわせたことに起因している。農作物をつくれず、宿場町の鳴海があるた宿としても繁盛せず、お土産をほそ…

事務所のこと、有松のこと

2015年の8月末から有松にて、事務所として古民家を間借りしている。有松駅から徒歩3分、旧東海道に面したとてもアクセスの良い場所だ。2014年に行った「誰のための有松絞り展」をきっかけに大家さんと知り合い、お話をし続ける中で期間限定で間借りさせてい…

デザインリサーチを体験する「カレーライス」ワークショップ

「デザインリサーチとはなんですか?」と聞かれることから、私の自己紹介が始まります。「文脈の理解と物語の構築をすること」と返答することもありますし、「言葉にならぬ『当たり前』を見つけることから始めるデザインです」なんて説明をする場合もありま…

ofからforへ、モノからコトへ

先日、名古屋造形芸術大学の卒業制作展を訪れた。初めてこの大学の卒業制作展を伺ったのだが、非常に細かくコースに分かれて(デザイン系だけでも5つくらいあったのではないか)いたことに驚いた。そのコースわけとはいわゆる空間デザイン、工業デザイン、ビジ…

産地から見えるもの

有松の染工場に関わり始めて約2年、2016年は丹後ちりめんの機屋さんともお仕事させていただいています。どちらも和装文化が斜陽になり、次の展開を考えなければいけない時期になっています。特に課題なのが分業体制による生産エコシステムの崩壊が少子高齢化…

街へのまなざし

先日、ARIMATSU PORTAL; PROJECTの活動について、ようやく有松でお話しすることができました。名城大学の柳沢先生よりお声がけいただき、「なぜ有松なのか、街へのまなざし」というテーマです。プレゼンの中で私たちの活動は、有松に根付く「ものづくりの文…

ワークショップに流れる時間

参加している時間はあっという間なのに、その準備や段取りにかける時間はその比じゃないのがワークショップだ。いかにシャープなら目的と課題を設定し得るのかは、検討材料を集めるところから始まっているため、テーマの凡庸性と深度には細心の注意を払う必…

忙しさの中に

年越しをしてから毎日毎日見つめるものがある。モニターの中にある文字や写真の情報だけでなく、京丹後の機屋と取り組む素材作りの実験、少しずつ開業日が近づく障害者福祉とお菓子屋さんの取り組み、行政や大学など公的な機関とのメディアづくり。羅列する…

2015年にできたこと・できなかったこと

今年は1月4日から働き始めていたので、「明けましておめでとうございます。」という記事も更新することなく始まってしまいました。昨年は年始に目標を立てた記事を立てていたので、今更ですが答え合わせです。pnch.hatenablog.com 2015 やらないこと■週7勤労…

2015年に読んだ本まとめ

2015年は年間49冊、目標としていた和書10冊以上はクリアしたけれど、洋書10冊はクリアできませんでした。 昨年はあらためて「デザインとは」を考える書籍を読みながら、仕事に関連する別ジャンルの本を手に取っていたのがわかります。デザイン以外の本を多く…

落ち葉から見える街の流量

3ヶ月ぶりに東京を訪れた。クリスマスムードが漂うこの街はいたるところにツリーや電飾があり、とても賑やかだ。街ゆくカップルの楽しそうな表情や週末にもかかわらず厳しい表情で身をスーツに包んだサラリーマン、カメラを片手にシャッターチャンスを全て押…

ゲリラ公園ニストと緑地公園の再開発

周りに話すと「何それ?!」と驚かれることが多いのですが、僕は幼稚園や保育園のように施設で教育を受けるのではなく、緑地公園を根城に走り回る日々を過ごしていました。それぞれのお母さんに見守られながら原っぱでお遊戯をしたり、大きな木に登ったり、…

多様性を取り込む装置としての冠婚葬祭

民族学的な視点から書かれた冠婚葬祭の書籍を読んでいて面白かったのは、江戸から明治にかけての日本人は7歳から88歳までが「人」で、それ以下もそれ以上も「人ならざるもの」という意識があったということ。人の形をした得体のしれないものの社会と人の…

農業×建築 M式水耕栽培研究所探訪

愛知県で農業×建築を自主的に研究されていた研究会メンバーの一人である栗本真壱さんにご紹介いただき、建築家・村田豊氏が設計に協力されたM式水耕栽培研究所を見学してきました。名古屋駅から20分ほどにある愛知県弥富市にあり、社長はオランダから水耕栽…

10万都市のあり方を探して:瀬戸市探訪

昨日は瀬戸市役所の方にご案内いただきながら尾張瀬戸駅近辺を散策してきました。人口13万人が微減するこの町に発生する空き家利用を考えるための素材集め。磁器で経済的に発展した町の一端を見えることで、産業とまちづくりが密接に結びつく愛知県の面白さ…

デザインリサーチャーの1年目を振り返る

1周年に向けて昨年の仕事を振り返る。どこかに所属して働きもせず、2014年5月1日にいきなり独立した僕にまとまったお金の仕事など来るはずもなく、訳の分からなさを武器に「デザインリサーチャーです。」と半分真面目に半分冗談で答えてました。それでもこれ…

アート化セミナーの資料『はじまりを捉え直すためのデザイン』を公開しました。

2015.2.22に奈良県にある社団法人たんぽぽの家が主催する「アート化セミナー」の<工程をデザインする>セクションで、poRiffの薮内都さんとUMA/ design farmの原田祐馬さんとお話をしてきました。その際に僕がプレゼンで使った資料を下記に公開します。 は…

障害者とのものづくり、工程をデザインするpoRiffの取り組み

本日はたんぽぽの家が主催する『アート化セミナー』にてpoRiffの薮内さんと「工程をデザインする』パートでプレゼンをし、UMA/ design farmの原田祐馬さんも交えてのクロストークに参加しました。poRiffの話が非常に面白かったので、ツイートを元にメモをば…

街とブランドの調度良い関係、「FAMILY OF NIESSING」展 名古屋にて

ジュエリーブランドNIESSING(ニーシング)の本社があるドイツ・フレーデンの街やそこで働く人々の姿を写真に収めた本展が名古屋・伏見で開催された。展示に合わせて写真家の濱田英明さんと本展示ディレクターの岡田栄造さんのトークイベントも2015年1月23日…

はじめての確定申告、Yosemite + Safariではe-tax(WEB版)が使えなかった話

Mac

フリーランス1年目、最初の難関だと勝手に思っている「確定申告」がついに訪れる。めんどくさがりなので毎月経費を算出していなかったり、経費で落とせるものがわかっていなかったり、手続きで作成する書類が多かったり…。つまり、税金に関する法律に関する…