オープンスタジオを終えて
今回は展示に向けてコンセプトは立てなかった。今生で動いている状況を提示しつつ、この場所で何かが起きそうな予感を共有したかったからかもしれない。武村さんはさすがに僕よりも早くフリーとしての活動を始めていることもあり、すごい仕事量だった。卒業後はパッケージから始まり、イラストも自分で描き、今ではエディトリアルまで展開している。思い起こせばAPPでのフリーペーパーで武村さんがエディトリアルデザイン、僕が編集構成をして配布していたところ次のフリーペーパーを呼び、さらにそれが別の仕事につながって今も継続していることはとても嬉しい。
僕自身もわずか2年ばかりの間にあっち行ったりこっち行ったりする脳みそを整理するにはとてもいい機会となった。〈YOSANO OPEN TEXTILE PROJECT〉〈GoodJob! プロジェクト〉〈障害者福祉施設×菓子製造販売事業〉などで製作したプロトタイプやリサーチツールなどを出しつつ、research through/ into/ for designを分類した。そこで見えてきたことはやはり歴史や文献からたどるintoの領域、つまり、執筆や研究を割くことができていないことだろう。今年はもう少し活動について活字で残すことを考えていきたい。
友人知人恩人だけではなく、街の人もふらりと入ってきてくれたこともあり、想定よりも多いおおよそ50名程度の来場となった。末文ながら有松まではるばる足を運んでくださった皆さんにお礼を申し上げます。今年は拠点を整備したので、有松から発信していくことを意識していきたい。名古屋におこしの際は是非お声がけください。