Processingはじめました。

まったくもって楽しく忙しい日々を過ごしています。
 最近、研究室で関わるプロジェクトや科研に参加するに連れ、インタラクティブメディアやリサーチ手法の重要性に気が付き、興味を持ってきました。また、とあるデザインリサーチに関わる中でカルチュラルプローブやエスノグラフィ、データマイニングなどといった人文系のリサーチ手法を実行するといかに自分が学部時代に"研究"をしていなかったかということに気がつかされます。特に情報化社会の中でこれまでのようにフィジカルなリサーチだけでなくデータマイニングやビデオエスノグラフィといった新しい言語を用いて行うこともあり必死に勉強をし始めています。
 研究室ではこれまでもシティ・オブ・ビットで描かれてきたような新しいワークプレイスとしてテレコミュニケーションの研究も行っています。また、科研で遠隔地間協調設計のための新しいメディアについて考えていたりしてインタラクションデザイン、エクスペリエンスデザインのような比較的新しい領域のデザインからメディアアートのような芸術領域の多岐にわたって参考資料として扱っています。これまで僕が培ってきた建築やまちづくりの言語だけでは到底対応できない現状を実感しているのです。
 今回の大地震でも分かったように東京電力の消費電力を見える化したウィジェット・ブログパーツが即座に出来上がり節電につながったことはとても現代的です。やパナソニックがスマートシティ構想のテストを某都市で行うことを発表したり、MITのSENSEable city lab.が各研究で都市の情報を見える化したりと都市計画学も新たなフェイズに移りつつあることが伺えます。MVRDVのデータスケープのようにデザイナーとユーザーが与え手と受け手のように一方向的な関係だけでなく相互の関係を築きあげていく(可能性がある)点に着目したいです。SENSEable city lab.のあるプロジェクトではシンガポールの交通・携帯電話・環境といった情報をリアルタイムに更新していくことで都市計画などに強烈なインパクトを与えています。

 いきなりこういったことを実行するにはあまりにも力が足りないので基礎トレーニングから始めようと思います。Design, Engineering, Managementの融合を掲げる専攻ゆえ、エンジニアリングの教養は重要と考えています。遊びとしてでなく研究や解析のために情報系の言語を身につけようと思い、インタラクションデザインを学ぶ友人の勧めからProcessingの勉強を始めました。Java系の言語で最初からライブラリーも豊富でかつWeb上にもサンプルが落ちているためにコツさえ掴めばとても楽しい物になりそうというのが最初の感想です。少しずつ勉強しながらアップしていきたいと思ってます。
 今日はマウスに追従してX軸とY軸に回転するというものをいじって遊んでいました。 実行はリンククリック→roteta_with_mouse : Built with Processing