『くそあつい』ので、シルクスクリーン×糊防染×有松絞り 手ぬぐい作ってみた #shibori.

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[FxxKIN' HOT くそあつい 西瓜]
 暑い。京都にいた時も暑かったけれど、やっぱり名古屋も蒸し暑い。Macbook Proも熱くて、冷却台なんてないかのように熱い。壊れそうな気がしてすごく心配だけれど、僕が働くこの場所には空調設備は小さなサーキュレーターひとつしかない。暑い、熱い。

 やり場のない思いをぶつけることが出来るのは、目の前にある大量の布だけだ。社内で進むプロジェクトの実験も兼ねて、雪花絞りと板締め絞りを作ってみた。手ぬぐいの規定サイズより少し小さいのだけれど、端切れなので仕方ない。まず、Illustratorで『FUCKIN' HOT くそあつい』のシルクスクリーン版を制作(前回のシルクスクリーン習作)。時短のために目測でセンター出し、場所決め、白インクで刷り出しを2本に行なう。続いて、下図のような丸を2つ重ねた図形の版を製作。ここでは、インクではなく、洗濯のりを使って『FUCKIN' HOT くそあつい』の上に図を刷り出す。ノリとインクを乾かしている間に紗を洗いましょう。この時期は乾くのが早いので、目が詰まりやすいですね、、
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[実験的に2つの図柄を使いました]

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[シルクの版はこういう感じ]

 乾いたら次は染色です。今回はどちらも四つ折りです。一つ目は『雪花絞り』という技法を用いたもの。下図のように両端を余らせるように三角形のジャバラに折りたたみ、両サイドを三角形の板枠で挟み、万力で緩めに固定します。どぼんと両サイドを赤色、緑色の染料につけます。あとは開いて水の中でゆすぐと西瓜のような組み合わせの物ができます。シルクスクリーンにどれだけ染料が乗るのか試したのですが、緑色のほうが乗ってしまいました。つけていた時間は10秒程度です。ソーピングで表面を洗えば綺麗になるのでしょうか…。
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 続いて二本目は、割り箸を使った板締め絞り。下図のように今度は両端を残しつつ、正方形にパキパキと追っていき、折りたたんだほうを割り箸で挟み、輪ゴムでとめます。むらさき色の染料に30秒くらい浸けてまぜまぜします。すると、写真のような手ぬぐいが出来上がります。今回は、洗濯のりで防戦したのですが、温めた染料に溶け出してしまい、防染箇所の周りも染まりが甘い状態になってしまいました。ただ、これが付きを隠す雲のように見えたのでタイトル浸けにしました。
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[FUCKIN' HOT くそあつい 朧月夜]

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糊防染したところをアップにしたのがこちらです。元の版のようにくっきりと出ているのですが、ぼんやりその周囲が問題ですね。。これは、ノリの濃度を変更したら改善するのか、それともこの箇所を最後に入れるのかというところで解決できるのかな。シルクスクリーンの技術を応用することで、表現の幅でそうですね。