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ゲリラ公園ニストと緑地公園の再開発

周りに話すと「何それ?!」と驚かれることが多いのですが、僕は幼稚園や保育園のように施設で教育を受けるのではなく、緑地公園を根城に走り回る日々を過ごしていました。それぞれのお母さんに見守られながら原っぱでお遊戯をしたり、大きな木に登ったり、ポールをジャンプしたり、泥団子をつくったり、草山を駆けまわり、当時は野犬に追いかけられるようなこともあったなと想い出します。そんな自然あふれる大高緑地公園に、1億円の予算で新たに建設が予定される「ディノアドベンチャーライド名古屋」の発表を愛知県が行いました(http://www.pref.aichi.jp/0000086210.html)。

僕が中学生だった頃よりも地域の治安がよくなったこともあり、今の大高緑地公園は、野球場や大きな遊具もあり親子に人気のエリアです。さらに、夏場にはホタルが見れたり、無料のロックフェスが行われたり、戦国武将隊のイベントも行われています。緑区国道1号線に加えて、名二環もできたことで交通の便が良くなり、ベッドタウンとして人気のエリアです。さらに親子を呼ぶ起爆剤として恐竜のテーマパーク建設はありなのかもしれません。

岐阜県郡上市ですでにディノアドベンチャーライドを運営するN.A.O.は、「ありのままの自然の中で、ありのままの姿で過ごす。」ことをテーマに、同エリアで複数の宿泊施設も運営しています。ディノアドベンチャーライドの評判は、周囲での自然体験も踏まえて好意的に取られているようですが、映画にでてくるようなジュラシック・パークのような施設ではありません。カートに乗って恐竜のロボットを見るだけの小さなアトラクションにすぎないという声もありますが、小さな子どもたちはきっと気に入るだろうと思います。

このディノアドベンチャーライドの建設予定地は、木々が生い茂り、坂道に林道が通るハイキングとしても気持ちが良いエリアです。楽しみ方さえつかむことができれば大人も子どもも楽しむことができる大高緑地にこの施設ができるにあたり、どこまでありのままの自然が残るのか、周囲の公園との親和性や関連性はどこまであるのか、という地域住民としての不安があります。すでに個別で活動している団体との調整も不可欠ですが、僕の一番の関心は、このディノアドベンチャーライドを建設することで大高緑地をどのように活用していくことができるのかです。

緩和された制度によって大高緑地はバーベキューができるようになったり、県民・市民のニーズに答えてきた実績を僕は評価しています。テーマパークを建設するにあたり、こうした使い手たちの自由な活用が阻害されるないことを願います。ゲリラ的に公園を使い倒す小さな使い手たち(ゲリラ公園ニスト)の活動を読み解き、大きな政策に活かすためにも大高緑地公園のアクティビティを見える化してからでも遅くないように思います。そして、創造的な使い方の提案をできる人が集まり、実践していく条件を整備していくためにもデザインリサーチができることはあると強く思います。施設建設にあたりメリット・デメリットを考える前に、今すでに起こっている使い手達の状況を再認識し、新たな活用の道筋を考えていきたいと思います。

【参考】

大高緑地における民間活力を活用した新たな公園施設について | 愛知県
http://www.pref.aichi.jp/0000086210.html

自主保育グループ あおぞら
http://aozora2525.web.fc2.com/index.html

N.A.O.明野高原キャンプ場・恐竜探検ディノアドベンチャーライド|郡上市高鷲町
http://www.naocorporation.com/