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デザインリサーチャーへのインターンとは

思考
本日は春休み期間中にインターンとして事務所に来ていた学生3名と打ち上げに。昨年度は秋の平場と春休みの二回、実験的にインターンの受付をしてみました。それまで、バイト的な手伝いで来てもらったことはあるのですが、継続的な取り組みは今回が初めてです。今回の取り組みは下記の通りです。

秋学期中のインターン概要
期間: 9月から週1日の3ヶ月間 10:00-17:00
人数: 3名(デザイン学科2名〈B3, B4〉、法学部1名〈B3〉)
報酬: 1〜1.5万円/月
内容: デザインリサーチ補助業務(WSの下準備、ブレスト、データ整理)、編集業務補助(文字起こし、原稿整理)、デザイン業務補助(事例採集、レイアウト作成)など

春休み中のインターン概要
期間: 3月から週2日の2ヶ月間 10:00-17:00
人数: 3名(デザイン学科1名〈B4〉、建築学科2名〈B3, B4〉)
報酬: 1.5万円/月
内容: デザインリサーチ補助業務(WSの下準備、ブレスト、データ整理)、編集業務補助(文字起こし、原稿整理)、デザイン業務補助(事例採集、レイアウト作成)など

おおよそ1日の流れ
1000 事務所入り、室内外の掃除
1020 本日の作業共有
1045 作業開始
1150 進捗報告+フィードバック
1200 昼休憩
1300 作業開始
1500 進捗報告+フィードバック、おやつ休憩、デザインの話をあれやこれや
1545 作業再開
1630 進捗報告+フィードバック、次回のスケジュール確認、掃除
1700 解散

どちらもデザインリサーチの基礎となる部分を対面で教えていく形になります。ワークショップ設計の下準備では、「なぜやるのか」「どのようにやるのか」「なにがひつようか」を一緒に考えたり、出てきた質的データの分析・整理(=文脈の理解)をともに行います。それをもとにブレストを行い、コンセプトの立案やサービスデザインの設計といった事業計画の策定(=物語の構築)を行っていきます。インターン生は主にブレストからデータ整理の初期まで(文字おこしやデータ化まで)を行い、そこからは私が継続して、概念化を進めていきます。

編集補助業務は、デザインリサーチ補助業務でも行う文字おこしや初期編集を担当してもらいます。編集はデザインリサーチでも重要な概念で、物事の骨格を探りあて、アウトラインを明らかにする作業です。複雑な情報を精錬し、新たな発見を生み出すカタチ(=テキスト)を与えることが大切です。ARIMATSU PORTAL; PROJECTのサロンで行ったイベントの文字おこし原稿2万字から6千文字へ編集してもらいました。そこから3000文字まで、私が引き継いで行います。実際に編集した原稿をリアルタイムで共同編集し、編集方針を伝えることもしていました。
デザアン補助業務では、ベタに事例採集やラフレイアウトの制作をお願いしていました。また、プレゼン資料制作補助も含まれます。事例最終では、単にたくさんの数を集めるだけではなく、プロジェクト概要を理解した上で最終し、事例を分類してネーミングをつけ、比較することができる状態にまで仕上げてもらいます。

今年度はこうした作業を外注するカタチでインターンを行ってもらいました。自分自身の経験として、「有給」であること「対話をしっかり行うこと」を意識して行ったのですが、僕自身も「支出として」みるのでしっかりと時間内に決められた作業を遂行してもらう方法を考えたり、コミュニケーションの質が上がるようになるべく平易な言葉遣いを心がけていたなど、自分自身の学びになることも多かったです。
両期間とも参加したインターン生からは、「週1は前の作業を忘れてしまいがちなので、週2くらいでは継続してやれているようでちょうどいい」ということや「固有名詞がカタカナばかりで、ついていくのが必死だった」ということを指摘されました。確かにデザインリサーチやその周辺のデザインの動きは日本語化されておらず、そのまま使っているからなのかもしれません。また、別々の期間に参加していた学生それぞれからともに「緊張する」や「圧力を感じる」という発言があったのが印象的です。もう少しのびのびとしてもらえたらと思ったので、この点は改善点ですね。

デザインリサーチャーにインターン募集をする理由を問われたのですが、デザインリサーチャーを増やしたいと思うのもそうですが、それ以上に、共通の言語で話ができる専門性の高いデザイナーや建築家を見つけたいからかもしれません。デザインリサーチャーとして最終提案まで持ち込むことはありますが、自分が必ずしも作らなければいけない場合を除いて、専門家にきちんと任せられる仕組みを作るべきだと思っています。外注先ではなくパートナーを増やすイメージですね。

建築家やデザイナー事務所でのインターンとは異なる様相が伝われば嬉しいです。(売れっ子に比べて)仕事が少ないタイミングだからこそ、手取り足取りできているのかもしれません。この機会を通して、デザインリサーチャー、デザインリサーチャー的な活動の理解に努め、未来のスタッフを探していきたいと思います。次回のインターン募集は夏休みごろを想定していますので、twやfbの投稿をご確認下さい。