卒業研究を楽しくやるためのオンラインサービス

いわゆるWEBサービス、特にクラウドと呼ばれる部分をさらっと紹介します。
 とくにオンラインストレージサービスSugarSyncDropboxがすごいです。オンラインストレージとはネット上にフォルダを作ってどのパソコンからもアクセスできるようにするサービスです。卒業研究に関して言えば、自宅で行ったCADやモデリングを共有しておけば、その作業を大学だろうが移動中だろうがカフェだろうがどこからでも編集可能なわけです。つまり、家や研究室などでしかできなかった作業が場所から解放されるのです。マンネリ化した場所からの脱出で気分転換にもなるでしょう。また、移動中も作業を確認したり編集したりすることもできます。(僕は自宅⇔大学の移動に二時間かかるので大助かりです。)
 さらにすごいのは、SugarSyncのフォルダの容量はなんと5GBでさらにDropboxは2GBつまり、このサービスを並行して使うと7GBものファイルを共有できるのです。資料やデータをどこからでも利用することができます。(もちろんどちらにもソフトがインストールされている場合の話ですが。)写真データなどでかくなってしまうものは選別しておいた方がいいかもしれませんが、CADやpdf、パワポなどはまず問題がないでしょう。
 SugarSyncとDroopboxには大きな違いはないですが、どう使い分けるべきなのでしょうか。SugarSyncの特徴としては共有するフォルダをユーザーが設定できる点が魅力だと思います。すでにPCで作業している人たちにとってみれば割り当てるだけですのでとても楽だと思います。一方、DropboxはというとMyDocummentにMy Dropboxというフォルダができ、そこにデータを入れて利用します。ですので、最初から保存場所に指定しておくといいかと思います。さらに、DropboxにはDropbox Portableという機能があり、最新のデータのバックアップをUSBメモリなどのストレージに自動保存してくれる機能があります。これは素早くデータを移動したいときにはとても便利です。最後の印刷や手伝いをしてくれる後輩などに最新のデータを受け渡すときに威力を発揮してくれるでしょう。と、いうことですでにあるデータ、もしくは最終ファイルをSugarSyncに、編集継続するものをDropboxにという使い方がいいのかもしれません。
 また、両者ともにスマートフォン用アプリが出ているため、関連する記事、論文、写真をフォルダに放り込んでおけば移動中に確認することもできます。
コンパクトにスマートに作業したいですね。
 ちなみにですが、以下のリンクから登録してもらうとあなたも、僕もファイル容量が500MB増えますのでぜひ。
SugarSync
Dropbox

【アプリ】

Dropbox 1.3.1(無料) for iPhone

iPhoneiPod touch および iPad 互換 iOS 3.1 以降が必要

Dropbox 1.3.1
カテゴリ: 仕事効率化
価格: 無料 App
更新: 2010/11/11


imagesimages



SugarSync 2.1(iOS 4.0 テスト済み)(無料) for iPhone

iPhoneiPod touch および iPad 互換 iOS 3.0 以降が必要

SugarSync 2.1(iOS 4.0 テスト済み)
カテゴリ: 仕事効率化
価格: 無料 App
更新: 2010/11/04


imagesimages



1)CiNiiなどの論文検索システムやWEB検索をしている時に出てくる資料、データはタグ打ちをして片っぱしからストックします。データの内容はざっと読む程度で詳細はあまり気にしません。関係ない資料の場合は飛ばしますが、ひっかかるキーワードがあればタグに【高齢者 集合住宅 コンバージョン リノベーション あとで読む】など打ち込みストック。
2)後にそれを読む機会があればその時にタグの修正。クリティカルな文章の場合は【重要】と追加したり、学術的な都市計画、不動産、経済、政治的視点なのかを分類しておくと後に資料を探すときにかなりスピードが上がります。また、重要な図やグラフがある場合はそれを【図 グラフ】などと、ケーススタディとしてならば【ケーススタディ】が便利だと思います。
3)思考の整理として移動中にスマートフォンを使って読み返したり、登録したタグや本文検索してゼミで利用したり。特に、本文検索はドキュメントデータのpdfファイルであれば検索可能です。(スキャンした画像としてのものは不可)
4)これらを見ながら思いついたことをメモ。

月間利用量が40MBと決定しているのでPC上のpdfファイルを大量、大容量利用する場合は先にあげたオンラインストレージサービスを利用した方がいいかと思いますが、論文や記事にそれだけの容量はないのでほとんど問題ないでしょう。
また、卒業論文を書く人の場合は、書籍の整理や資料の整理に有効出あるのではないでしょうか。Wordは論文のようにデータが大きくなるととても重くなりますし、いちいちデータを移行させる必要があります。EvernoteやGoodleDocsというサービスを使えばそういったわずらわしさから解放されるでしょう。またEvernoteはデータのバックアップも自動で取ってくれるのでクラッシュによるデータの消失も防げます。ただし、ソフトの構造上から体系だてた文章を作成するのは大変です。(パワポ的利用が不可能なため)そこで、フォルダを作って管理したり、ファイル名「1-1 ○○」などと管理すればそういったことも可能になります。ブラウザではなく、専用のソフトを使ってみる分には問題ないと思います。なんとなく書き始めるにはこちらのスタイルの方が筆が進む傾向があると僕は思っています。また、完成した文章を整理するのは別のソフトを使えばいいでしょう。

【アプリ】

Evernote 3.4.0(無料) for iPhone

iPhoneiPod touch および iPad 互換 iOS 3.0 以降が必要

Evernote 3.4.0
カテゴリ: 仕事効率化
価格: 無料 App
更新: 2010/11/12


imagesimages


まとめ
 こんなもの十分知ってるよ、(゚д゚)バーカ という、意見が出そうなくらい今更な感じがしますがあえて紹介しました。というのも僕も最初は印刷し、ファイリングしたりもしていたのですが「机の上が狭くなる、持ち物が増える、欲しいものがどこにあるかわからない」といったわずらわしさから解放された快感を少しでも知ってもらえたらいいなと思ったからです。もちろん、こんなもの必要ないという人もいるしこのやりかたがすべてではないのでぜひカスタマイズして利用しやすい状態をそれぞれで模索してもらいたいです。
 さて僕も卒業設計を進めるとします…。
 
 次回の更新では提出後にオンラインで一般公開するためのツールはまとめてようと思います。