1月に読んだ本

今月は五冊、西澤氏のブランディング本を除いて概ね"シェア"の概念を掘り下げるものでした。大きな反響を得ている東氏の一般意志2.0は非常に含みの多い書籍で考えさせられる内容でした。政策的な話から公共コンペ、ユーザー中心設計のデザイン、サービスデザイン、そして参加型デザインなどについて考えていく上で大変興味深い指摘があったと思います。改めて、建築やデザインに携わる人は必読の書と言えるのではないでしょうか。

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1月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1217ページ
ナイス数:2ナイス

SQ “かかわり”の知能指数SQ “かかわり”の知能指数
読了日:01月25日 著者:鈴木 謙介
これからの日本のために 「シェア」の話をしようこれからの日本のために 「シェア」の話をしよう
読了日:01月19日 著者:三浦 展
弱者の居場所がない社会――貧困・格差と社会的包摂 (講談社現代新書)弱者の居場所がない社会――貧困・格差と社会的包摂 (講談社現代新書)
311以後、貧困や格差に対する意識が上がる一方で、それまでの貧困層や社会的弱者に対しての意識が薄まっていると指摘されている。読みやすく良くまとまっていると感じたが、ではどうするのか、に対してはあまり踏み込まれていないように感じた。
読了日:01月18日 著者:阿部 彩
ブランドをデザインする!ブランドをデザインする!
経営のため、デザインのための書籍でもなくブランディングのための書籍。企業の持つコンテンツをいかに正しいカタチで伝えるのかをビジュアルデザインによって実践されている。経営者とデザイナーの関係、目線がより近い形で行われている点に興味を感じる。
読了日:01月09日 著者:西澤 明洋
一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル
制約と裁量の変化が起きる。動的な尺度が生まれる。公共の認識が変わって、公共建築コンペと審査員と地域住民の関係が変わって、とかいう妄想を掻き立てられる内容だった。
読了日:01月07日 著者:東 浩紀

2012年1月の読書メーターまとめ詳細
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