2019年に読んだ本まとめ

2019年はぜんっぜん本読めていない自覚があったけど、数字にしたらぐっと下がってることがよくわかった。京都―名古屋間の移動時間には、家守会社やその他の準備に時間を割いていること、妻との共同生活が本格化したこと、YouTubeにハマっていたこと(←これが主な原因💀)が理由ですね。後半からはKindleをホーム画面に移動し、ソーシャルメディアを後ろの方にもっていくことで時間の使い方を改善したい。2020年は気持ちを切り替えていこうと思います。

読んだ本の中で面白かったのは、若林恵さんの『次世代ガバメント』、伊藤亜紗さんの『どもる体』、ランディ・オルソンの『なぜ科学はストーリーを必要としているのか』かな〜。

最新の『次世代ガバメント』は、今最も興味のある「行政☓デザイン」において、現在進行系でテクノロジーが行政サービスをどのように革新しているのかを一端を理解する上でとても良い書籍でした。高い税による福祉サービスなどを拡充する大きな政府は、世界的に少子高齢化に伴い変革が進められています。しかし、新自由主義のもと民間サービスにアウトソーシングする小さな政府では、事業化ができない声なき声が切り捨てられてしまう。そこで、行政はどのようにプラットフォームを用意し、セキュアな通信や民間事業者のサービス提供を支援することができるのか。エストニアやインドなどの最新事例を紹介しています。また、セルフインタビューという形式で、考えられる課題や可能性を若林さんが語っており、事業者として何を訴えたり、実験的な試みができるのかを考えるきっかけとなりました。関連して、読みかけの『デザイン・フォー・サービス』も面白いです。2020年はこの領域をもっと深堀りして、具体的な実施をする予定です。がんばる。

言語聴覚士の先生方へインタビューする際に事前に読んでいた書籍。意識と身体というオーソドックスなテーマですが、読み進めると「主体性」や「最適化」というギョッとするキーワードが出てくる。吃音者がしゃべることをどのように意識し、身体を制御しようと試みているのか。スムースにしゃべるために精神や環境を整えていく、その時に「わたしは(主体的に)しゃべっているのか、(からだに)しゃべらされているのか」という指摘は、ブランディングや広報PRなどに携わる身として身につまされる思いだ。どのように受け手が行動へとつなげることがいいのか、コミュニケーションと行動の関係性を考える上で手にとってもらいたい1冊だ。

ランディ・オルソンによる『なぜ科学はストーリーを必要としているのか』は、情報発信(特にテキストを中心とした)を意識し始めた人にはぜひ手にとってもらいたい。アカデミック畑からハリウッドに転身した著者が、アカデミックな発表や映画の脚本に通じるストーリーテリングフレームワークを紹介している。1冊を通じて徹底されたABTテンプレート(詳しくは書籍を読んでね)は、文章の書き方を学び始めた者の背中を優しく押してくれるでしょう。非常勤でABTテンプレートを用いて自己紹介文章を書いてもらっていますが、回を重ねるごとに学生の成長を感じています。企画書やプレゼンでも応用可能な手法を理解することができると思います。



2020年は書籍もさることながら、きちんと論文を読むぞとAcademiaReseachGateのアプリを入れ直した。どうやって整理・管理していくか悩ましい。事例まとめも含めて、Notionも良さげな気がするけども…。


2019年の読書メーター
読んだ本の数:27
読んだページ数:6914
ナイス数:9

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見てたら2018年は書籍をまとめていなかったようだ…。