創造系アンビエント『Y/OUR FUTURE』振り返りメモ

創造系不動産とアンビエントデザインズによる『創造性アンビエント 新年会』の第3部にて、すごく久しぶりのDJをやらせてもらいました。

ヘッドホンを忘れるという痛恨のミスはありましたが、3部のトークイベントやカタチトナカミのライブが盛り上がっていたのでもうそれだけで十分です。ありがとうございます!

 

僕らはというと、第2部で『Y/OUR FUTURE』と題しと、大きな風呂敷を広げに広げまくった公開企画会議をおこないました。未来志向やバックキャストが、巨大で複雑な社会課題を考える際にどう援用されてきているのかを、僕から紹介させてもらった上で議論をスタート。ビックピクチャーを描く建築家として、2050年の課題解決あるいは新しい未来を夢想し、2030年までになにを到達して、それを踏まえて現在、なにを宣言することができるのかを短時間でやってみるという無謀なものです。

 

参加メンバー(敬称略)

アンビエントデザインズ

石黒泰司

ナノメートルアーキテクチャ

三谷裕樹、野中あつみ

matomato

松田孝平

 

Twitter

#y_ourfuture

 

アンビエントデザインズ、ナノメートルアーキテクチャ、マトマトの3組の建築家らは、博報堂生活総研の『未来年表』から、2050年の興味ある予測を5つあげてもらいました。具体的には、「火星移住」や「過疎地5000箇所で新しい行政施設が建つ」、「製品からサービスへ、60%以上の企業が転換する」と言ったものがあげられました。この予測の背景には、「エネルギーの枯渇」や「超少子高齢化都心部への集中」、「地球温暖化を抑制する低炭素社会」などがあげられます。では、これらの問題が「2050年にすべて解決されているとしたら」建築家という職能の内外で、誰とどのように関わっていると想像できるでしょうか。こうした「建築設計」の周辺にある、社会制度やサービスを考えることが狙いでした。

 

宣言の「萌芽」程度でしたが、それぞれが「新しい医療福祉」や「スタートアップと働き方」、「移動と建築」に加えて「生命科学と建築」などのキーワードが得られたのがひとつの収穫です。とはいえ僕自身も含めて、この問いに対してどうしても今から考えられる現実的な課題解決やパートナーばかりを挙げてしまうことがとても悔しかったです。思考方法の訓練で解決できるとはいえ、あまりにも目の前のタスクをこなすことが身体と脳に染み付いているのだと認識させられたからです。

 

また、トークイベントでなくて、会場の人も交えたWS形式にした方が理解や議論が生まれたかもしれません。今回は建築関係の人が多く集まるイベントでしたが、異なる専門性をもつ人も参加できるような仕組みにしたいと思っています。これは今後の課題とさせてください。引き続き、勉強会を通じてテーマを具体化をし、名古屋から未来の社会を議論する場を生み出していきたいと思います。

 

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