はじめに。

このブログでは、浅野 翔 Kakeru Asanoがデザインリサーチの視点から、建築・デザイン・まちづくりを中心にエントリーを書いていこうと思っています。よろしくお願いします。

Kakeru Asano
1987年生まれ。男。デザインリサーチャー、サービスデザイナー。京都工芸繊維大学大学院修了。CONNECTARIMATSU PORTAL; PROJECT共催。
連絡先 pnch.0924☆gmail.com (☆を@に変えてください。)
趣味 読書、DJ(Sbstrm)
ウェブサイト http://kakeruasano.com

pnchさんの読書メーターpnchの最近読んだ本

自己意識を高める

年末のぎっくり腰、忙しさを言い訳にした鈍感さ、最近立て続けに起きた家族のケガ。どれも自分の変化に対する敏感さが失われていった結果のような気がしている。

 

身体や精神との対話するために、己へ意識を向ける身体状況をつくろうと思う。手始めに休肝日を週2日設けるところから始めようと思う。

 

寝る前に1日の変化を思い出すようにしてみようと思う。環境の変化を捉えることで、アイデアのタネを創造することができるかもしれないから。

今年の抱負として、2019年にやらないこと

2019年になり、はやくも2週間が過ぎようとしています。今年の抱負には少し遅いかもしれませんが、やることではなく「やらないこと」を立てておきます。

なんでもかんでも「やり過ぎ」が求められる現代に反旗を振りかざして、もう少しゆったりかつ集中した時間を過ごせるために、今年もリスト化しておきます。

それはさておき、みなさま本年もよろしくお願いします。 

【目次】

 

やらないことリスト≠逆TO-DO-LIST

やれもしないのに「やれます!」と声を上げることは自己成長にとって大切なもの。でもそのTO-DO-LISTに、あなたの成長を妨げる項目も含まれていませんか。

必要以上に自分を大きく見せようとしたり、懐を広げてみることで首を絞めないためにも、僕はやらないことの基準をつくるようにしています。

やらないことリストとは、TO-DO-LISTに優先順位をつけたり、リストにあるものを放置することではないのです。むしろ必要な作業に集中して、より効果を得るために必要な余裕をもたらす目的です。 

 

2019年のやらないことリスト

  1. 不明瞭な時間をつくらない
  2. 突発的な大掃除をしない
  3. 無計画な自己投資をしない

今年はこの3つくらいかな〜。抽象的な概念も含まれてるけれど、やらないことはおおらかな方が達成感を得られるのがいいところ(と納得させている節も…)。

さて、まず1. 不明瞭な時間をつくらないについて、昨年を振り返ると一番に上げる反省がこれ。名古屋ー京都間のパラレルワークに慣れてきたころ、ライフイベントが立て続けにあり、あれやこれやとしているうちに把握できない時間の過ごし方が増えてました。読書量もこれまでの半分になるなど、何のために、何をいつまでにやるのかを意識するために必要な項目です。 

続いて、2. 突発的な大掃除をしないです。これ!!!なんで「集中して作業するぞー!」って時に限って、シンクのちょっとした汚れが気になってしまうのでしょうか。コーヒーを注ぎにだけのはずが、20-30分ほど掃除していたなんてことありませんか。満足感はあるけれどちょっと疲れてるから休憩したい(笑)そうならないためにも、年明けからは普段の家事を少しだけ強化して、気になりがちな場所の掃除を意識的にし始めました。

【参考文献】

“世界一"のカリスマ清掃員が教える 掃除は「ついで」にやりなさい!

 最後に、3つめの自己投資について。「英語力を取り戻す」と単語のおさらいを3ヶ月くらいかけてやっていたのですが、むしろやらなきゃいけないのはシンプルでも英会話のフレーズをどんどん入れていくことでした。難しい単語を使った説明よりも、簡単な短文でもきちんと説明する方がよっぽど必要。上半期の課題として、どのタイミングでどのくらい学習するか見積もらないと…と思ってます。

【参考文献】

難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!

 

やらないことリストのつくりかた

やらないことを言葉にきちんとすることは意外と難しいです。具体的すぎると効果が限定的になりすぎるし、かといって抽象的だと効果にならない。

さきにあげた項目を見ていきましょう。

  1. 不明瞭な時間をつくらない
  2. 突発的な大掃除をしない
  3. 無計画な自己投資をしない

1は「時間」に、2は「ルーティーン」に、3は「目的と効果」について補助線を引いていることがわかるでしょうか。

このカテゴライズは人によって大きく異なるかもしれませんが、だいたい次の手順で見つけられるでしょう。

  1. 小分けした課題をグルーピング(KJ法的に)
  2. 必要な要素をもとにマトリクスを作成し、キーワードをあげる
  3. KPI, KGIから基準をきめる

大カテゴリーを見つけたあとに、優先順位を決めて具体的な項目をメモ程度に作成する。それを月に一度くらい確認する時間がつくれるとさらに良いですよね。

今年はとにかく新しい動きのために、インプットもアウトプットも出していきたい!というわけで、振り返りをしながら、考え方のおすそ分けでした。

琵琶湖淡水博物館

石の上にも3年…という顔をしているように見える

過去の記事 

pnch.hatenablog.com

pnch.hatenablog.com

 

 

4年目の始まりといくつかのご報告

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5月です。個人事業主として開業届を出してから、いつになってもこの日は気持ちが引き締まります。

本日でフリーランスとして4年目が始まりました。

昨年より京都と名古屋を反復横跳びする兼業フリーランスなのですが、2拠点でパラレルワークをこなすことも少しずつ慣れてきたところです。

京都を中心に関西のプロジェクトも以前よりお声がけ頂ける機会が増えてきたことに感謝しています。

さて、4年目を迎えるにあたり、いくつかのご報告です。

有松の事務所を閉めました

旧東海道沿いにある山田薬局の一部を間借りしていた事務所。

これまでARIMATSU PORTAL; PROJECTを含め、数々のイベントや交流拠点としてたくさんの方々を招いてきました。

最近は一時的な缶詰バーやポップアップストアのような遊休不動産の活用実験を通じて、エリアが持つ魅力の見える化を行っていた重要なコミュニケーションスペースでした。

しかし、昨年からの2拠点生活ではイベントも単発的で感覚も広がり、場の流度がどんどん下がっていることを痛感していました。

さらに重伝建地区に選定されたことで改修計画も立ち上がり、僕は一時的に撤退することにしました。

有松で結婚式を行います

有松の事務所を閉めるもうひとつの理由は、ライフステージの変化があります。

かねてからお付き合いをしていた彼女と結婚をする予定で、すでに一足早く京都で同居をしています。

なお、結婚式は2018年5月19日[土]に有松天満社にて、天満社文嶺講や竹田嘉兵衛商店から多大なご協力を得て行う予定です。

朝の9時10分からごろに竹田邸から出で立ちを行い、天気が良ければ歩いて天満社のふもとへと向かいます。

絞りの白無垢や天満社で初!?となる神前結婚式を執り行う予定です。

引っ越しをしました

京都市内から京都市内へ引っ越しとなりました。

まだ家具の買い足しが必要なレベルなので進捗70%くらいです。

リフォームされた長屋で、2人くらいなら同時に友人を泊めることもできそうです。窮屈ですが。

近くには銭湯もあるので、泊まりに来る際はビールか肴を持ち込んでくれたら最高です。

事業立ち上げ準備しています

今の個人事業(デザインリサーチ)はそのままに、有松で家守会社の立上げを予定しています。

これまでゲリラ的に活動したことをより先鋭化させ、「つくりながら暮らす」ことを目指します。

また、別事業別で商品開発を進めていた商材で合同会社を立ち上げの準備をしています。

両者ともに今夏までに準備を整えて登記をできるように準備中です。

これとは別に、浴衣のレンタル事業も始めたいのですが手が回っていないのが現状です…。

本業であるデザインリサーチも、事業領域を改めて絞る予定ですが、こちらはまた別の機会に。



落ち着いて考えたいことだらけなのに、いつまでたっても小走りな状態が続いていました。

現状を抜け出すために種まきをしたいたことがようやくカタチになりつつあるのかもしれません。

これらが本格的に動き出す時、小走りではすまなくなっている気がしていますが…。

新たなライフステージにビビりつつ、同時にへこたれない覚悟も手に入れつつ。

4年目もみなさんどうぞよろしくお願いします。

戦略的に小さくはじめてみることから〜デザインの実践を通じて

まだまだ寒い日が続きますが、暦の上では春が訪れています。

この時期はどこもかしこも「年度末までの案件」が飛び交い、補助金事業を行っている方々に関連してデザイナーたちもドタバタしている季節です。

終わりの季節はどこもバタバタで落ち着いて考えるヒマがないまま次年度に突入していくことが往々にしてあるかと思います。

僕が事務所を構える名古屋市・有松は、2017年に採択された補助金事業によって観光案内所の運営を行っています。

例に漏れることなく、次年度の動き出しについて、行政・民間・地域の人々が大きな舵取りができないまま終わりの時期を迎えているように思います。

昨年の説明会で何度も聞いてきた「自走化」という言葉すら最近では聞かなくなってしました。

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勝手に始めてやろうとしていたニュー観光

スポットライトは当てられているが

歴史観光という枠組みの中で桶狭間と有松は、名古屋城や熱田に次ぐ観光エリアとして位置づけられており、名古屋市やマスメディアにも取り上げられることが増えてきました。

しかし、紋切り型の「絞りという営み」と「江戸時代から続く街並み」ばかりが取り上げられ、現代の生活とのズレや古民家活用の課題に触れることなく流されてしまう現状に悲しくなることがしばしば…。

少子高齢化や伝統産業・線産業の縮小、遊休不動産の活用、イノベーション人材の育成など、日本全体が抱える大きな課題との接続がなされることなく、桃源郷のように語られていては何も変わりません。

スポットライトの影に隠れている不都合な真実を乗り越えていくためにも、にわかな盛り上がりを冷静に取られてその先にどのような生活を描くのか実践してみることが求められているように思います。

光の先にある「何か」を見つけるために

私たちは2014年からARIMATSU PORTAL; PROJECTとして、「関係と環境」に着目した小さな実践を試みてきました。

歴史や土地だけでなく、産地特有のさまざまな資源を有したエリアではあるものの、歴史を重ねたまち特有のタッチポイントの少なさが課題のまちです。

また、絞り産業と生活の距離も少しずつ離れていき、これからどのような暮らしが可能なのかを考えられる機会もあまり多くありません。

重伝建決定となる前後で、この地を訪れる人たちが主体的にどのようにまちへ関わろうとしているのか。また、私たちが間借りする、現在一部が観光案内所となっている「山田薬局」をどのように活用できると考えているかを投げかけるために、「ごえんの投票」という投票方のメディアを設置しました。

1ヶ月近く設置したところ、「遊びたい」と「暮らしたい」が同率一位となり、次の投票では「飲食店」や「雑貨店」が上位に来る結果となりました。

半径2kmでおさまる有松で遊びたいと思ってもその目的地が少ないこと、暮らしたいと思っていても現存の商屋が大きすぎるのではないかという課題が浮き彫りになったのです。

そこでAPPメンバーのひとりでデザイナーの武村さんは実験的に、観光案内所が開いている週末に合わせて土間でポップアップストアを始め、地域の人からの応援や訪れる人が物珍しそうに眺めていく状況を生み出すことになりました。

現在は諸事情があってポップアップストアは閉店してしまっていますが、案内所で働くパートの方々を筆頭に、近隣の方からも小さなアクションを起こすことを前向きにとらえてくれる人が出てきています。

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設置していたごえんの投票

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一時的に僕が作ったモルタルの棚も置いてもらっていて、イベントに合わせて3つほど購入してもらえました

戦略的な小さなアクションを次にどう繋げるか

名古屋市が委託する観光案内事業は、経済文化交流局の部署によるものです。

重伝建は歴史まちづくりがリードしてきた街並み保全から始まっていますが、こちらはソフトに力を入れる部署のため、案内所やお土産開発には力を入れることはできます。

しかし、有り余る遊休不動産の活用は都市住宅マターで、さらに公共空間の活用は土木や緑地公園マター。

国道や鉄道に挟まれているこのエリアでは交通戦略も非常に重要なため、必然的に部署横断をしながら規制緩和や事業支援をする必要があります。

民間は行政をリードして活用する事業計画やこれからのライフスタイルを描くことが求められていますが、まだまだ小さな動きに留まっています。

私たちはAPPの活動を通じて有松が持つポテンシャルを「つくりながら暮らすこと」を実践できることに見い出しています。

素材や人材が揃うこのまちにおいて、つくることはファン・コミュニティの醸成だけでなく、産業都市・愛知のこれからの生活像を描くことにもつながると考えられます。

バーチャルな交流に留まらない実際に手を動かしながらつくることは、次の課題や可能性をより具体的にしていくトリガーとなる。

これこそが重要な視点であり、今、始めていかなければいけないことではないでしょうか。

「30」という数字をもとに実践してみる

有松というエリアの30年後を見据えてこの活動を行うために、私は「30」という数字が重要だと考えています。

・活力のある「30」歳台を筆頭に
・活動の中心となる「30」人の人びととともに
・徒歩「30」分圏内から
・目的地となる「30」箇所の魅力的な場を創出し
・1サイクル「30」ヶ月で情報発信を続けていく

活動を通じて見えてきた具体的なミッションを進めながら、「つくりながら暮らす」ビジョンの実現に向けて取り組みを始めていくことを今は考えています。

不安な未来予測ばかりが目立つ現代ではありますが、ひとつひとつのステップを細かく見ていくと乗り越えていく可能性を見い出すことが私たちはできるはずです。

そのためにも行政や民間問わず協力体制を築き、新しいことを慣用して後押しする関係と環境を育むことができるか。

デザイン単体による取り組みの影響力は小さく見えるかもしれませんが、巻き込むプラットフォームを少しずつ広げていく力を持っていると私は信じています。

エリアの自走化に向けた取り組みが、これから訪れるであろう大きな課題と真摯に向き合い、未来の暮らしを築いていくことにつながることを期待しています。

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