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フレームワークで考える、デザイン思考とビジネスマネジメント

ヘルシンキは最高気温が10度を下回り始めました。秋らしい秋を体感することなく冬になりそうです。ヘルシンキの冬は寒いのでなく"痛い"とい聞き、恐怖を感じています。最近気がついたのですが、肌寒くなってから夕焼けを見る機会が減りました。天気が悪いのも関係の一つですが、緯度の関係なのでしょうか。分かりません。ちなみに綺麗な朝焼けは冬しか見れないそうです。

最終プレゼン準備中
先週に一つ授業が終わりました。Design Thinking in Businessという三週間の集中講義です。教授はPeter McGrory教授で、東大i.schoolともプロジェクトをされている方です。デザイン思考がビジネスマネジメントでいかに有効かというレクチャーをまず五日間受けました。講義はデザイン思考が入ることで、企業理念から企業倫理、プロダクトやサービスの創出まで一貫した関連を持たせて発展できるというものでした。起業家のような柔軟な発想と吸収力、そして社会と接続していく力が必要だという話もありましたが、多くはビジネスモデルジェネレーションに記されているような内容であったように思います。

グループワーク中
続いて、レクチャーで習ったフレームワークを利用し、2週間かけてグループリサーチを行います。まずは、既存の若い企業がどうデザイン思考で活動しているのか分析し、翌週はその企業の未来予測をプレゼン、質疑応答というものでした。8グループのうち、6つがフィンランド発の企業を選択していました。フィン人は国内発のブランド、サービスを好む傾向があるとのことで、なるべく国内のプロダクトを購入し、国に還元したいというような意識があるそうです。そうした意識からか国内の若い企業をよく知っているようでした。僕らのグループはKickstrterを分析し、未来予測をしました。つくりたい人が増えている、つくる手段が一般化しつつある社会を見て、人と物と金を接続させることだけを選択したキックスターター。そしてそのコミュニティが拡大したときによりその接続過程や流量を増やすためにできることとして、ウェブからフィジカルに移行するのではないかという話を話しました。グループによっては綺麗なスライドを制作するところも、ムービーを主に使うところも、ポンチ絵のところもあります。スライドのみでないプレゼンをする方が圧倒的に多かった印象です。初めて英語でプレゼンをし、質疑を受けたのですが留学当初に比べ、自身の英語表現の幅の広がりを感じています。当然、まだ他の学生に比べればレベルが低いので努力は必要なのですが。。

KICKSTARTERの将来展開
この授業の後に、フィンランドで働かれている日本人デザイナーの方とお会いする機会がありました。授業を踏まえて話を聞く中で、フィンランドは国にリソースがないため、デザインを輸出することからデザインプロセスを輸出することへ移行していることが分かりました。講義を聞く中で個人としては、そのビジネスに接続するための素材をどう集めていくのか、批評的な訴えをプロダクトにどう反映されるべきなのかという話を深く聞いてみたいと思いました。流動的な社会の中でビジネスを立ち上げていく場合、ブランド/企業としての基軸を持ちながら新しいプロダクトの模索をしなければならない。そうした時に積み上げてきた経験を生かし、どう次のプロダクトに繋げるかは既存のリソースマネジメントするだけでなく、新しい情報を集めないといけないはずです。そうした素材集めから開発までを再度包摂し、デザインマネジメント、またビジネスマネジメントに繋げていくプロセスに批評性が含まれているのではないかと思います。
明日からはIDBMの授業はなく、同大学のCreative SustainabilityコースのSustainable Product and Service Designという授業が始まります。

ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書

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リーン・スタートアップ  ―ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす

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