希少価値から愛の時代へ;アノニマスとアントレプレナー

2011年4月に行われた『日本のスタートアップシーンを変える』イベント、TECLOSION 2011 Springより、Evernote CEOフィル・リービン氏の話をたまたま見つけた。先日京都工芸繊維大学内で行われたアノニマスデザイン2.0と大変共有する部分があり、起業家としての心構えやドロップする製品やサービスの分析が非常に刺激的であったため、紹介しようと思います。

【オリジナル記事】
Phil Libin, Evernote CEO @Teclosion/NCC 2011 Spring:Dr.本荘の Thought & Share:ITmedia オルタナティブ・ブログ
http://blogs.itmedia.co.jp/honjo/2011/04/phil-libin-ever-73ab.html
柳宗理から考える建築とデザインの現在 アノニマスデザイン2.0 藤村龍至×岡田栄造 公開対談 #and0211 - Togetter
http://togetter.com/li/255894
ART and ARCHITECTURE REVIEW | 特集:アノニマスデザイン2.0
http://aar.art-it.asia/fpage/?OP=backnum&year=2012&month=02

Evernote CEO フィル・リービン氏はプロダクトやサービスの価値がどれだけ"不足しているか"からどれだけ"愛されているか"へと転換をしていると指摘している。最近成功しているサービスを以下のように整理すると、

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1. Deep personalization(個人化)=Evernote
2. Connectendness(つながり)=twitter
3. Prestige(ステータス)=foursquare
4. Mastery(習得)=Photoshop
by Phil Libin, Evernote CEO

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使い捨てる時代ではなく使い続ける、愛着の時代になってきていることが分かる。これはまるで産業革命時代にカウンターで発生した民芸運動やアートアンドクラフトといったデザインの潮流を思い出させる。それを踏まえた上でこうしたサービスの成功事例を見るとアノニマス的であると言うことが出来る。熟考より手で作り実践しながら思考するその働き方はアントレプレナーの永遠のベータ版を作り続ける姿と重なって見える。