小さく身軽に働くこと、建築事務所との場合

昨日の二つの大きなデザインリサーチプロジェクトの他にも動いてることとして、建築事務所と一緒に設計コンペに参加させてもらっている。5月半ばまでの短いプロジェクトで、週に2日ほど事務所まで出向いている。ここでもポジションはデザインリサーチャーではあるけれど、最終提案は『プロトタイプ』までになりそうだ。つまり、コンセプトの創出、シナリオライティング、サービスモデルの創出、そして、基本設計程度だ。

僕はもともと建築計画学にあたる研究室で大学院を修了しているので、初歩的な建築の計画を理解しているのでそこまで踏み込んだ提案をさせてもらえるのかもしれない。非常に楽しみなプロジェクトの一つだ。それは、コンペの審査員に建築系の人が少なく、業種に関する専門家が多いことにある。建築以外への人へのアプローチを建築物とそれに付随する資料でどこまで提示出来るのか、挑戦的だからだ。

このプロジェクトでは、まだ契約を交わしていないので金銭的な不安はあるものの、面談では、前向きに検討していただけるようだ。デザインリサーチャーという職種が確立しておらず、どのようにして契約を結べばいいのかよくわからないので、ここの不安を少しずつ払って行きたい。小さなプロジェクトに身軽に参加出来る魅力を落とさずに、金銭的な仕組みを作り上げることも今後の課題だろう。