23: ヘルシンキ: スオメリンナ島、デザインミュージアム、建築ミュージアム

両親も疲れが溜まってきたかと思っていたがまだまだ元気だ。朝からマーケット広場に連れ出される。手作り品だけでなく市場のように食品も売られている。ぐるっとしたところでスオメリンナ島へフェリーで向かう。ツアリストチケットがあるので両親はフリーパス。僕は二回目の上陸。グースの子どもがふわふわしていて可愛い。昨年きた時はもう成長していてかなりでかかった記憶がある。一夏でガチョウの1.5倍くらいになる。

本土に戻りエスプレナーデ通りのカフェで遅めのブランチ。そこから少し歩いてミュージアムへ。デザインミュージアムと建築ミュージアムは隣にあるので嬉しい。デザインミュージアムは「デザイン美術館の未来」というテーマで今後デザインミュージアムは何をどう展示して行くのかという実験的な展示であった。いくつかのテーマがあったが、個人的にはLocationとActivismがここ数年大きく盛り上がって行くテーマだと思う。両親にデザインガイドをしながら回っていたので満足していた。

建築ミュージアムはたまたま入場無料だった。展示はLight House、昨年のヴェネチア建築ビエンナーレで展示されていたものだ。コンセプチュアルな展示のため、母の頭の上にはクエスチョンマークが浮かんでいた。前後でミュールマキ教会でも見せればよかっただろうか。展示室でタンペレ大学に留学していた間部くんに偶然会い、フィンランドでの別れができた。次はきっと日本で会えるだろう。

22 ヘルシンキ: アラビアファクトリーと荷物引き取り

さーて、ついにフィンランドに戻ってきた。なんだろうか、すごくホーム感を感じる。一年間ここに住んでいただけなのに交通機関や街の仕組みを知ってるからだろうか。当然迷うことなくスムーズに宿泊先へ。スオメリンナ島行きの船が出るマーケット広場そばにあるアパートメントホテルだ。

荷物を置くとまずはイッタラのアウトレットモールへ向かう。大学はすでに閉鎖されており、上階は静かそうだったがアウトレットは観光客で賑わっている。両親が店を見ている間、友人に預けていたスーツケースを取りに行き向かう。お土産をお互い交換し、土産話に花が咲く。いつまでも親を待たせられないのでそこそこに。

夜は海沿いのレストランで食事。ビールがいつもの値段に戻っていることに悲しみを抱きつつ、美味しい食事を楽しむ。

21 バルセロナ: 両親に付き合いショッピング

これまでの旅行で全くなかったアクティビティの一つ、ショッピング。貧乏旅かつ小さなバックバック一つで来ているので微塵も考えていなかった。これが海外旅行の楽しみの一つなんだよなと思いながら二人がいろいろ見ているのを後ろからトコトコついて行く。ジェントリフィケーションが進んだ先進国でその土地ならではの買い物をすることは決して容易ではないけれど、税金制度の違いでいいものが安くてに入ったり、特産物を使った馴染みないものが手にはいるのを二人は楽しんでいた。母はパン教室をしているので、カフェやジャムなどを中心に見ていた。父もなんだかんだ言いながら普段買わないものをここぞとばかりに買っていた姿が印象的だった。

最終日の夜は、母の希望でなぜかイタリアンレストランへ行くことになった。当然今日もワインがうまい。

20: モンセラット: 山上修道院のブラック・マリア

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母の希望でバルセロナから一時間半ほど離れた聖堂を見に行くことに。麓からはケーブルカーへ乗り換えて、標高600m弱の山頂付近にその修道院はある。岩山に囲まれる中に聖堂や展望台などがある。展望台からは一面緑豊かな風景が広がるが、眼下はかなり急勾配のため、下を見るのは少し怖いw

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観光地として整備されていてカフェも展望台もあり、地元の人がバンの前で開く露天商も。一部の人にはロッククライミングスポットや高山トレッキング・トレーニングスポットとしても人気があるようで、レース自転車に乗っている人も見かけるが、主なアクティビティは、山中に建設されている宗教施設の見学などだ。ケーブルカー、ゴンドラ、観光バスでも来ることができるため観光客が多い。

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その中でも一番人を惹きつけるのが、聖堂にあるブラック・マリア像だ。聖堂自体も彫刻が綺麗で、内部空間も荘厳さが伝わる。バロック様式建築をよくもこんなところに建てることができたなと驚く。礼拝室ではなく、正面入口右はじにある別の入り口から入場し、小部屋の彫刻や壁画を眺めて最後にマリア像へとたどり着く。マリアが抱くキリストの持つ玉に触れながらお祈りをするというのが決まりらしい。ここまでくるのに、まるまる一時間かかったのはそういうことだったようだ。日差しは強いが標高の分涼しいこの地を去り、バルセロナへ戻る。ひたすらにワインが美味しい。自分の財布を気にせず食事をできる喜びを噛みしめる。

19 バルセロナ: ガウディ建築を両親と巡る

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サクラダファミリアを見に行くために早起きをする。チケットを買うために並ばなくてはいけないらしい。(あとで調べたらネットで買えるみたいだ.) 九時すぎにサクラダファミリアへ到着するとすでに長蛇の列、さすがの求心力だ。向かいの公園から写真を撮ってから列に加わり、入場を待つ。結局、40分ほど並んで中にはいることができた。時間に余裕を見て参加する方が賢明だろう。

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ホールは荘厳さを感じる大空間、クラクラするほどのディテール、グラデーションが美しく輝くステンドグラス…。物言わぬ建築であれどそこに詰まっている情報量は非常に大きい。建築を学ばぬ両親にも心打つものがあったようだ。我が家はキリスト教ではないが、宗教が持つ畏怖畏敬を建築から読み取る。まさに巨大メディアとしての建築、集合知としての建築をここに感じる。

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炎天下の中グエル公園の頂上まで向かい、バルセロナを見下ろす。当時とは変わって、大きく伸びたサクラダファミリアや高層ビルが目に入る。丘の上にある静かな公園であっただろうここは今観光客で賑わう。綺麗なモザイクタイルに別れを告げて、カサ・ミラ、カサ・バトリョへ。グエル公園で丘を登った疲労が溜まっていたのでそこそこで夕食へ向かう。イカフライとシーフードパエリアがとても美味しい。タパスは油物が多く太りそうだなぁと思いながらワインと一緒に。両親は疲れも取れて買い物へ、僕はホテルでバタリ。
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