大学院が始まって二週間、今何してる?を少し。


入学式からあっという間に二週間が立ち、プロジェクトに参加する中ですっかりゼミのみんなとも仲良くなり始めました。
二週間という短い期間の中に刺激がたくさんあるので記しておこうと思います。


プロジェクト

今現在、ゼミが抱えている中で動いているプロジェクトは六本。
もちろんオフィスに関することがメインですが、中にはプロダクトや空間デザインに関するものもあります。これらは全部企業と組んでおり、数年単位で行っているものと短期間のものが並行して進んでいます。大学にはアカデミックに検証するためのデータを取れる、実際に観察調査などの実験ができるとうメリットがあり、企業側にはよりよいオフィスにする(ナレッジ・イノベーションを引き起こしやすい環境にする)メリットがあり東京から福岡まで日本中でプロジェクトが進んでいます。
提案する内容は様々でコンセプトワーク、空間・プロダクトデザイン、環境調査・分析などがあります。ほとんどのプロジェクトがやりっ放しでなく、調査分析をした上で次の提案や修正をする点が特徴的だなと思います。先輩らの論文をよく参照するし、それまでに培ってきた研究があるのでとても厚いですね。これはデザイン経営工学でよく言われるPDSA(Plan>Do>Sell>Analys)の理念が徹底しているからだなと思います。
僕はこのうちひとつの建築的なプロジェクトに主に参加しています。

DEM演

正式名称、デザインマネジメント演習。Design, Engineering, Manegementの頭文字をとってDEM。各分野のゼミからそれぞれ選出されてチームを組み、ある課題に対してグループワークを行う演習課題。今季のテーマは「京都において震災を想定し、大学としてどう対処したらいいか。」です。まさに時事的、社会的なこの課題。ちなみに去年が「時を感じる製品」だったらしいのでまったく毛色の違うテーマです。
片隅にどうしても東日本大震災があるためか複雑な思いでこの課題にぶつかっています。『大学として』という単語が妙に引っかかり悩んでいます。issue+designのような事例がすでにあり、大学として僕たちは何を提案していくのか。面白いことを提案したいという思いは裏腹にぐるぐると回ってなかなか前に進みません。。きっかけとなる切り口をどうメンバー間で創造するのか。なんとしてもカタチにしたいですね。

ディスカッション、プレゼンベースの授業

授業ではある業種の経営戦略を調べて発表するものや自分の興味のあるデザインの紹介などプレゼンベースで進んでいます。もちろん座学もあるけれどそれよりもディスカッションの中で模索していくことのほうが多いように感じます。知識を与えられるのではなく共有する。扱われている内容や授業の形式がこれまでの学部の授業とは全く違うけれどもぜんぜん違うとは思いません。そうした授業の中で有名メーカーのデザインや経営戦略はいわゆる建築的思考と変わりがないからです。知識創造社会という書籍の中にも最高のワークスタイルとして建築家が挙げられるようにそれらの授業で学ぶ根本的な思考はこれまでと変わらないのです。根本は同じなので取り扱う内容に広がりが出てとても楽しいです。


これらを進行していく上で大切なマネジメント

この他に私的に参加しているプロジェクトもあり、同時進行で様々なことを繰り広げていくにはもっと時間が欲しいです。
これからはTAでもっと後輩たちのエスキスチェックをすることもあるし、プロジェクトも増えていきます。だからこそとてもスケジューリングには気を使います。スマートフォンないしMacBook Pro+通信機器を持ってスケジュールの確認と進行を確認しないと頭が持ちません。メモ帳に書いてもどこかでオンラインドキュメント化したり、情報共有をグループ間で行う大切さを身を持って体験しています。
こうして多くのプロジェクトや課題に参加する一方で、自分の時間も大切です。僕は今年、二級建築士の試験を受けるつもりなので勉強の時間も必要です。夜はなるべく早く寝て午前中に勉強し、午後からゼミでプロジェクトに参加というペースを作っていきたい。だから夜はなるべく早く帰りたいんです、いたら仕事が降ってくるし笑 なので小さなことですが帰る時間の目安としてMBPのバッテリーが切れたら、切れそうになったら帰るようにしています。昼にゼミへ行き作業すると夜には電池が赤くなるので時間的にはちょうどいいです。そして、バッテリーが切れる前にやろうと意識するので心なしか作業能率も上がっているかもしれません。

これが有効に時間を使うための今週のお題「私の小さなこだわり」です。

スタートダッシュを決めるべくやったこと。


ついに新年度が始まりました。
二つの卒業制作展を終えてからは読書とアルバイトなどをし、大学院の入学の準備をしていました。終わってからダラダラする暇もなく、アルバイト生活に精を出していました。その間にもすこしずつ入学の準備をしていたので、数日後に入学宣誓式なのでまだやることはあるのですが今までやっていったことを記録しておこうと思います。

|SNSのプロフィールの変更

所属が変わるためにプロフィールの修正から。
mixi, twitter, はてダなどを利用し、iddy, はてなプロフィールgoogleプロフィールといったプロフィールの修正。単純なことですが「大学生」→「大学院生」へ。さらに所属の修正「造形工学課程」→「デザイン経営工学専攻」。iddyからgoogleプロフィールに利用上から移行。

|研究対象の書籍購入

僕は大学院でワークプレイスに関する研究をする予定です。僕の研究費(貯金残高)は有限なのでとりあえず足がかりに五冊購入。

WORKSCAPEは大学のOBであり、先生の書籍なので即購入。どれも建築設計だけでなく、経営的視点からオフィスを分析しているのでとても興味深いです。コミュニケーションデザインや李さんの継承する後期デザインなどにも繋がると踏んでいるので到着が待ち遠しいです。より建築計画的な話では日建と日設が合同で出版したOFFICE BOOKというのが最近発売され、こちらも購入したいのですが今回は金銭的な理由で後回しに。。


さらにもう一冊

インクルーシブデザイン ハンドブック - 平井康之(九州大学大学院芸術工学研究院、九州大学ユーザーサイエンス機構)監修
インクルーシブデザインについて教科書的な本を探していたところ勧められたのがこれ。とくにインクルーシブオフィスというものに興味があり、高齢化や移民問題を抱える日本のオフィス事情を考えていく上でとても重要なものではないかと思っています。

|論文管理システムの構築

参考リンク : 化学研究ライフハック: Evernoteで論文PDFを一元管理!
研究をするうえで論文を読むことがこれからもっと増えてきます。そのために読んだものを整理し、知識として整理すべくEVERNOTEをもっと活用していきたいです。先月にノートPCが壊れたので購入した新型MBPにも早速導入。そしてデスクトップとも共有したいのでSugarSyncでファイルを同期。ciniiやらWEBサイトをぐぐって見つけたものをひたすらクリップ。読んでは感想やタグを打ち、英語論文のやつは簡単にメモ。ゼミにSCAN SNAPがあったので自炊にもそのうち挑戦したいです。ゼミの同期の卒論、先輩らの最新の修論を早く読みたい。

|S.M.A.R.T.目標の設定

関連リンク : lifehacker 目標達成のための魔法の呪文は「S.M.A.R.T. 」
二つの短期目標を設定。「2級建築士」と「宅地建物取引主任者」の資格の取得。どちらも研究する内容の専門性を深めるために、そして社会に出てからも有効であると思ったためです。期限も今年度中ということで時間を決めてコツコツ学んでいく予定です。参考書に関しては古本屋で09年度以降のものを購入。二級も改正後のものでテキストとしては十分。過去問に関しては平成23年度の10年分みたいなやつを後に購入しようかなと思っています。宅建も同様に古本で。一冊1,000円以内で購入できるのでとってもお買い得。あとは合格するのみ。

|まとめ

というわけで、今週のお題この春始めたいことに絡めて久々のエントリーでした。先日某所にて信頼おける大人たちに真剣に葉っぱをかけられました。期待に答えるべく、気持ちのいいスタートダッシュを決めたいものです。近々研究室にも本格的に参加すべく顔を出す予定です。二年間に精一杯の努力をしていこうと思います。

|おまけ 参考書籍

卒業研究を楽しくやるためのオンラインサービス

いわゆるWEBサービス、特にクラウドと呼ばれる部分をさらっと紹介します。
 とくにオンラインストレージサービスSugarSyncDropboxがすごいです。オンラインストレージとはネット上にフォルダを作ってどのパソコンからもアクセスできるようにするサービスです。卒業研究に関して言えば、自宅で行ったCADやモデリングを共有しておけば、その作業を大学だろうが移動中だろうがカフェだろうがどこからでも編集可能なわけです。つまり、家や研究室などでしかできなかった作業が場所から解放されるのです。マンネリ化した場所からの脱出で気分転換にもなるでしょう。また、移動中も作業を確認したり編集したりすることもできます。(僕は自宅⇔大学の移動に二時間かかるので大助かりです。)
 さらにすごいのは、SugarSyncのフォルダの容量はなんと5GBでさらにDropboxは2GBつまり、このサービスを並行して使うと7GBものファイルを共有できるのです。資料やデータをどこからでも利用することができます。(もちろんどちらにもソフトがインストールされている場合の話ですが。)写真データなどでかくなってしまうものは選別しておいた方がいいかもしれませんが、CADやpdf、パワポなどはまず問題がないでしょう。
 SugarSyncとDroopboxには大きな違いはないですが、どう使い分けるべきなのでしょうか。SugarSyncの特徴としては共有するフォルダをユーザーが設定できる点が魅力だと思います。すでにPCで作業している人たちにとってみれば割り当てるだけですのでとても楽だと思います。一方、DropboxはというとMyDocummentにMy Dropboxというフォルダができ、そこにデータを入れて利用します。ですので、最初から保存場所に指定しておくといいかと思います。さらに、DropboxにはDropbox Portableという機能があり、最新のデータのバックアップをUSBメモリなどのストレージに自動保存してくれる機能があります。これは素早くデータを移動したいときにはとても便利です。最後の印刷や手伝いをしてくれる後輩などに最新のデータを受け渡すときに威力を発揮してくれるでしょう。と、いうことですでにあるデータ、もしくは最終ファイルをSugarSyncに、編集継続するものをDropboxにという使い方がいいのかもしれません。
 また、両者ともにスマートフォン用アプリが出ているため、関連する記事、論文、写真をフォルダに放り込んでおけば移動中に確認することもできます。
コンパクトにスマートに作業したいですね。
 ちなみにですが、以下のリンクから登録してもらうとあなたも、僕もファイル容量が500MB増えますのでぜひ。
SugarSync
Dropbox

【アプリ】

Dropbox 1.3.1(無料) for iPhone

iPhoneiPod touch および iPad 互換 iOS 3.1 以降が必要

Dropbox 1.3.1
カテゴリ: 仕事効率化
価格: 無料 App
更新: 2010/11/11


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SugarSync 2.1(iOS 4.0 テスト済み)(無料) for iPhone

iPhoneiPod touch および iPad 互換 iOS 3.0 以降が必要

SugarSync 2.1(iOS 4.0 テスト済み)
カテゴリ: 仕事効率化
価格: 無料 App
更新: 2010/11/04


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1)CiNiiなどの論文検索システムやWEB検索をしている時に出てくる資料、データはタグ打ちをして片っぱしからストックします。データの内容はざっと読む程度で詳細はあまり気にしません。関係ない資料の場合は飛ばしますが、ひっかかるキーワードがあればタグに【高齢者 集合住宅 コンバージョン リノベーション あとで読む】など打ち込みストック。
2)後にそれを読む機会があればその時にタグの修正。クリティカルな文章の場合は【重要】と追加したり、学術的な都市計画、不動産、経済、政治的視点なのかを分類しておくと後に資料を探すときにかなりスピードが上がります。また、重要な図やグラフがある場合はそれを【図 グラフ】などと、ケーススタディとしてならば【ケーススタディ】が便利だと思います。
3)思考の整理として移動中にスマートフォンを使って読み返したり、登録したタグや本文検索してゼミで利用したり。特に、本文検索はドキュメントデータのpdfファイルであれば検索可能です。(スキャンした画像としてのものは不可)
4)これらを見ながら思いついたことをメモ。

月間利用量が40MBと決定しているのでPC上のpdfファイルを大量、大容量利用する場合は先にあげたオンラインストレージサービスを利用した方がいいかと思いますが、論文や記事にそれだけの容量はないのでほとんど問題ないでしょう。
また、卒業論文を書く人の場合は、書籍の整理や資料の整理に有効出あるのではないでしょうか。Wordは論文のようにデータが大きくなるととても重くなりますし、いちいちデータを移行させる必要があります。EvernoteやGoodleDocsというサービスを使えばそういったわずらわしさから解放されるでしょう。またEvernoteはデータのバックアップも自動で取ってくれるのでクラッシュによるデータの消失も防げます。ただし、ソフトの構造上から体系だてた文章を作成するのは大変です。(パワポ的利用が不可能なため)そこで、フォルダを作って管理したり、ファイル名「1-1 ○○」などと管理すればそういったことも可能になります。ブラウザではなく、専用のソフトを使ってみる分には問題ないと思います。なんとなく書き始めるにはこちらのスタイルの方が筆が進む傾向があると僕は思っています。また、完成した文章を整理するのは別のソフトを使えばいいでしょう。

【アプリ】

Evernote 3.4.0(無料) for iPhone

iPhoneiPod touch および iPad 互換 iOS 3.0 以降が必要

Evernote 3.4.0
カテゴリ: 仕事効率化
価格: 無料 App
更新: 2010/11/12


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まとめ
 こんなもの十分知ってるよ、(゚д゚)バーカ という、意見が出そうなくらい今更な感じがしますがあえて紹介しました。というのも僕も最初は印刷し、ファイリングしたりもしていたのですが「机の上が狭くなる、持ち物が増える、欲しいものがどこにあるかわからない」といったわずらわしさから解放された快感を少しでも知ってもらえたらいいなと思ったからです。もちろん、こんなもの必要ないという人もいるしこのやりかたがすべてではないのでぜひカスタマイズして利用しやすい状態をそれぞれで模索してもらいたいです。
 さて僕も卒業設計を進めるとします…。
 
 次回の更新では提出後にオンラインで一般公開するためのツールはまとめてようと思います。

新年度始るに伴い、オンライン卒業設計・論文集をつくろう。

さて、ついに4月になっている。
あっという間の春休みだった。東京へ行き、仙台へ行き、そして関西でも三都物語が如く走り回っていた感じがする。今までの春休みの中で最も充実し、学んだ期間であったことはまず間違いない。そして、この2カ月弱の間ほど多くの人と交流したことも初めてだろう。
大部分がtwitter上のコミュニティのおかげだ。
LRAJ2010以降、関東から関西へ来られる方々と何かしら交流し、オンとオフの境目がどんどん薄くなってきているように感じる。近年ネットなどによりリアルの交流が薄まるのではないかと危惧されているがついったーを見ているとどうもそうとも言い切れないように思う。タイムライン上に「誰と飲んでいる。」「どこに飲みませんか?」なんていう情報がポンポン飛んでいる。
オフ会なんてものがもはや古くてオフ会すらをiPhoneなどのモバイル機を使ってリアルタイム配信する方々もいるぐらいだ。WEBの成長が明らかに人々の生活を変容させているなとここ半年でかなり実感している。

このWEBの面白さをもっと現状で活用できないかと思い、一つ提案してみる。
それは、オンライン卒業設計集をつくること。僕は今年4回生となるのでこの機を逃す手はない。
以前の日記で紹介したオンラインポートフォリオを使って2010年度の卒業設計、卒業論文を掲載しようと思っています。参加条件はついったーをやっていること、指定日時までに提出することぐらいで。あとはついったったーでブラッシュアップしていきたいと思ってます。レッツ集合知
ハッシュタグだけ決めておこうかな。#twidip_10 なんてのはどうだろう。僕はとりあえずさいころを投げたのでみんなで楽しんで決めていけたらいいなと思います。

卒業制作展でもなく、そのまとめた冊子に載るわけでもなく、ただ自分たちのやってきたことをプレゼンする場を設けようじゃないか。今までは同人誌だフリーペーパーだと敷居が高かったが今ではwebで簡単にできる。そして誰でも開示可能で共有可能。僕としては評価軸を自分たちで提案し、どの点を見てもらいたいのかをあえて明記してもらいたいと思っている。そうすることで自分たちがどこで評価され、どこで批判されるのかがはっきりわかると思う。

というわけで賛同者がいたら例のハッシュタグでポストお願いします。

就活と院試と。

迫っている。確実に近づいている。人生の何度目かの転機が。
僕は大学院への進学を考えているが、わずかに就職活動をし(ようと思って)ている。一つは、社会勉強のため。企業では一体どんなことが行われているのか、何を考えているのか。また、具体的にどのような仕事をしているのか。僕らが普通に大学生活をしていたらわかり得ない情報がたくさんある。
僕は計画系のゼミに所属している。活動は刺激があり、考えることがたくさんある。就職先の選択士の一つにそういったところをあげてはいる。しかし、ゼネコンや組織事務所の計画部署がどのような活動をしているのか全く知らない。僕の現実と周りの社会を接続するためにネットの掲載や実務クラスタとの交流でより多くのことを知りたいと思う。なにしろ、建築は経験の仕事。多くを知り、経験した方が得となるだろうから。
院試の勉強は本格的にはまだしていない。今はとにかくTOEICの点数を上げることに躍起になっている程度。今年の春休みにはいくつか研究室訪問しようと考えている。意匠設計、都市計画系を調べ、どのような活動をしているのか。そこから僕のやりたいこととリンクしているところがどこにあるのかを調べないと。そして、訪問時までにポートフォリオなるものを作ろうと、そして論考を書ききろうと考えているけどなかなか進まない…。困った。。
毎日、時間に追われている気がする。悩む日、時間のほうが多い。けど少しづつでも前進したい。有限の時間を楽しく過ごしたい。