生きる糧と生きる術を生み出すクリエイティビティ

「なぜ?なに?どうして?」は、デザインリサーチャーの口ぐせだ。さまざまな活動の裏側にある「動機」や「本質」を捉えるためには、イエス/ノーでは答えられないオープンエンドな質問を繰り返すことを徹底的に行うことが求められる。学術的にデザインリサーチの歴史は文化人類学的なアプローチを援用することで文脈の理解を推し進められる。時には無邪気な子どものように、眼光鋭い警察のように。「うーん、、」と唸りながらも、普段は言葉にしない無意識の中にある思いをひとつひとつとらえて言葉にするインタビュイーは、まるで「丸裸にされる思いだった」と調査の経験を振り返る人もいれば、「よくぞ聞いてくれた!」と饒舌に人に知られぬ経験を話すこともある。

 

「関係と環境」を起点に始まった活動

先日、お声がけいただいた、「近代建築再生スクール 「旧田内織布 母屋」LE:レクチャー vol.4」では、「まちマネージメント」の視点について有松での活動をお話しさせていただいた。デザインリサーチャー/サービスデザイナーとしての活動を背景に、まだ3年程度しか行っていないゲリラ的な活動「ARIMATSU PORTAL; PROJECT(APP)」を事例に、どんなビジョンを掲げて、誰を対象にどんなアクションをしてきたかを振り返り、そして、今後どんな展開を想像しているかという構造だ。APPの発足当初は、伝統工芸が色濃く残るまちへのタッチポイントがわかりづらいこと、また、関わりを継続的な活動につなげる入り口が見えづらいことを課題としてとらえてきた。有松以外ですでに地域と密接に関わりながら活動を行うクリエイターらをお呼びし、その活動についてお話を伺うことから有松でなにができるか模索することから始まった。登壇者らは地域への熱心な思いとユニークな着眼点もさることながら、さまざまなアプローチによって熱量が徐々に広がり、まちへと参画するパブリックマインドが伝播していることが学び取れた。

 

まちの固有性である流動性×人的資源を再び

デザイナーや建築家の友人らで行うAPPでは、ゲストらの活動事例を参考にしつつ、トークイベントからワークショップや展示、そして草の根的なコミュニティデザインへと展開を進めていった。絞り染色におけるつくる行為とネットワーキングに着目したデジファブワークショップ、地域のオリジナリティを再定義することを目指した「誰のための有松絞り展」や「有松をうばえ!展」、さらに遊休不動産の活用を目指したポップアップショップなどを行うなかで、地域内外の人たちとのつながりや思いを広く共有していくことになった。これらの活動を進めていくなかで、重要伝統建造物群保存地区認定に伴う観光地化への動きが行政を中心に加速していくなかで、我々が間借りする古民家の一部は名古屋市の観光案内所となり、地域内外の声に触れる機会もさらに増えていった。私たちは果たしてどのような暮らしをこのエリアで目指していくのかという議論が過熱していく。地域に多数いる熱心な勉強家や活動者たちと触れ合うなかで、暮らしや産業が隆盛していくときに、出入りする人々が多数いたことや地域内外のつながりや流動性が大きく寄与していくことがわかった。翻って現在の有松を注意深く観察すると、流入人口は増えているものの、大きなインフラに囲まれているものの通り抜け交通として利用されていたり、繊維産業の衰退に伴うコミュニティの縮小、目的地となる商店や飲食店がどんどん少なくなっていることが目についた。改めて、まちの原資に立ち戻り、この流動性と人的資源をどのように獲得できるだろうか。我々が実践すべき次の課題はここにあるように思う。

 

生活スタイルとの建物スケールの乖離に悩まされて

APPでは、「ごえんの投票」を通じて当事者としてどのようにまちへと参画するか投げかけるとともに、それ自体がメディアとして参画を促す仕組みを実践した。「有松でしたいこと」と「古民家で実践したいこと」というテーマで2回の掲示を行うと、遊びたいと暮らしたいが初回は上位に上がり、次の掲示では飲食店と雑貨屋が上位に並んだ。観光地としての認識がやはり強まっている一方で、目的地の少なさに目をつける人々が多くいることがうかがい知れる。また、古民家の暮らしに憧れを抱く層がいることが分かったが、投票をしている人や地域で生活をする人へ聞き取りを行うと「誰に相談すると良いのかわからない」という声に加え、「暮らすには(かつての商屋)大きすぎる」という声も多数得られた。遊休不動産を所有する一部の人たちや町並み保存を応援する人々もまた、貸したいけれどこの課題の前に頭を悩ましているようだ。現代の生活スタイルと建築スケールに乖離があることは想像に難くないが、この地、この建物で行える新たな生活スタイルの提案には至っていない。こうした課題は全国各地の遊休不動産に頭を抱える地域で起きており、その解決方法のひとつとして、エリアマネジメントとして遊休不動産活用を行う現代版家守が注目を浴びている。

 

つくりながら暮らすビジョン獲得に向けて

APPが草の根的なまちへの介入を行う中で、眼前にそびえる大きな課題に直面し、それがまた関係と環境を改善する可能性を秘めていることがわかってきた。しかし、この小さな個人活動の限界も同時に直面しており、再び活動を見直さなければならない時期に来ていると感じている。これまでは活発なクリエイターとその想いに共感する人々を中心に活動を行ってきたが、新たなライフスタイルを有松で実現したいと思える人たちを直視しなければならないということだ。そして、その人たちとともに実現するひとつのビジョンとして、私は「つくりながら暮らすこと」を掲げていきたいと考えている。つくるという行為、それ自体がまちへの参画とコミュニティ醸成のきっかけになることは、これまでのワークショップからも実感しており、昨今のメイカームーブメントからも可能性を強く感じている。さらに、遊休不動産活用による新たな事業創発や地域経済の活発化は、先に挙げた流動性と人的資源を高めるきっかけとして大いに期待することもできるだろう。

 

生きる糧と生きる術を生み出すクリエイティビティ

これまでの試みを通じてAPPは、目的と手段を獲得したクリエイターとの交流を通じて、まちへの参画を促す試みを学んできた。そして、実践してきたワークショップやポップアップショップ、さまざまな展示や実践知の共有は、「生きる術」としてのものづくりや事業運営のきっかけを、「生きる糧」としてこれからのライフスタイルを考える機会を創出してきたと言えるのではないだろうか。パブリックマインドをもつ地域の方々が新たな事業を起こそうと準備を始めていたり、半ば諦めかけていた遊休不動産の活用を実現しようとする不動産オーナーも徐々にではあるが生まれつつある。地域には術と糧を持つ人々ばかりがいるわけではないが、この境界を乗り越えるきっかけとしてクリエイティブが果たす役割はとても大きい。「なに?なぜ?どうして?」から始まった小さな活動から始まり、つくりながら暮らすビジョンの共有と実現に向けた具体的なミッションが見え始めた今、新たな試みを再び初めて行こうと機運が高まっていることを強く実感している。

 

armt.jp

融資は信頼の表われだよ、借金じゃないよ

小学生の頃、お金持ちの親友は駄菓子屋でお菓子を買いすぎるので、しょうがないから一緒に食べてあげていたタイプです。小遣いをもたくさんもらっていたわけでもなく、同級生にたかっていたわけでもなく、ましてやお金を借りるなんてこともしていなかったですね。おかんからは「お金は借りたらあかん」と強くしつけられていて、あれ欲しいこれ欲しいと言っても「ほんまにいるもんなんか」と詰められ、理詰めで諦めさせられていたような記憶があります。(その分、クリスマスプレゼントなどで希望が通るとめっちゃ嬉しかった。)

そんな少年時代を過ごしていたくせに、フリーランスとして活動し始める前、卒業旅行でほぼ全財産を使い果たしていたアホらしさ。気がつくとクビが回らなくなるじゃないかと気がついたのは、個人事業主登録をしてから。融資とか助成金とか、時間はあったのでいろいろ調べたのはいい思い出です。(ちゃんと貯金してから独立した方がいい。特に実家を離れてる人は…。)3年間で返済することを前提に融資を受けたお金も、今年の春先には完済予定となりました。生き続けられて本当に良かった…。

また、「社会包摂の実現」を目指したデザインリサーチを通じて、新規事業創出や事業のスリム化、サービスのブランディング行う中で決算書や事業計画についてどんどん知識がついていき、今ではお金についてはどちらかというとけちくさいきっちりと管理をするタイプになりました。新しいことを相談されたりする時に、予算感や規模感があるかないかで期待度は大きく変わりますよね。もちろん楽しい赤字プロジェクトはあるけれど、それはある意味投資と割り切っちゃえばいいので。

あと少しで完済予定なので追加融資の相談。名古屋と京都の2拠点活動では仕事のやり方を変えなければならず、新しい動きにどうしても必要なのです。多拠点化して1年目の売上が下がったとは言え、返済実績や今後の見込みもカウントしてくれる…はず。とはいえ、融資の金額は事業の見込みを数字化したもの。「この金額をこの期間で返すことができる事業をやれているひとつの証明」みたいなものです。まだローンチしていない、成長途中のスタートアップに投資されるということはそういうこと。不動産とか資産がリッチなわけではないけれど、時間と身体を担保に、実績を加味しながら融資を決めるそうですね。

僕の事業規模や実績では、デザインリサーチの期待値がまだこれくらいなのかと反省もしますが、次の展開を通じて社会的にも経営的にももっと信頼感をあげていきたいなと思います。

嬉しいご報告、デザインリサーチ結果の再活用

右も左もわからぬまま、デザインリサーチャーとしていきなり独立し、「社会包摂の実現」に向けてさまざまな課題に立ち向かう毎日。気がつくと年末を迎えている、なんてことを3回繰り返してきた。2018年5月1日、デザインリサーチャーとしての活動がで4年目を迎える。いつの間にか仕事や自主活動の積み重ねがぼんやりと小道になりかけているような気がしないでもない。あっちへ行ったりこっちへ行ったりする僕を手招きして戻してくれるのは、案外これまで関係を持ってきた人たちだったりする。

 

朝から1本の嬉しい電話。

「1周年無事に迎えられました。これからは体制も変わり、社員も増えます。改めて、デザインリサーチをお願いした時の資料を振り返りながら、今後を見据えた事業の行動指針をつくりたいと考えています。」

2年前に働き方や価値観のデザインリサーチを通じてブランディングを行った、グルテンフリーの菓子製造販売・カフェの運営をおこなう福祉施設の方からだ。順調な動き出しをしているようで、電話口の声にも自信が溢れているようで、聞いているこちらもなんだか元気になる。

 

工房とカフェのリーダー同士で次の展開を計画するにあたり、改めて事業ビジョンを社員で共有すべきだとなったそうだ。その際に、再びデザインリサーチの結果と事業ビジョンをまとめたブランディングマニュアルを見直したいとの思い立ち、わざわざ連絡を下さったそうだ。ドキュメントやマニュアルはつくるまで熱心に議論するけれど、動き出したら使われることは多くはないことが当たり前の世界で、活用したいと連絡が来るなんて!

 

リサーチ結果に再び立ち返り、さらにクライアントが自らカイゼンしていこうとするなんて、こんな嬉しいことはない。目の前の課題はいつだって山積みかもしれないけれど、ひとりひとりがその課題に勇気を持って立ち向かうことを後押しをできるような仕事をしていきたいと強く感じた瞬間だった。

文化人類学者・小川さやかさんから学ぶリサーチとの向き合い方

昨日は、MTRL KYOTOでリサーチ勉強会『不確実さと対峙するためのツールボックス 第1回 「境界線の創造力」』で文化人類学者 小川さやかさんのレクチャー拝聴してきました。アフリカ・タンザニアで「その日暮らしの露天商」を対象とした研究をされていた小川さんの書籍を読んでいたこともあり、文化人類学を援用する歴史を持つデザインリサーチを実践する身としてとても楽しみにしていました。ずる賢くもあり、茶目っ気もある狡猾さ(ウジャンジャ)の話がそれとしてめちゃくちゃ面白いのは言うまでもなく、フィールドワークへ出る際の下準備や調査シミュレーション、モードの切り替えなど、得るものがたくさんありました。


文化人類学が切り取るオルタナティブでもありどこか身近な社会
文化人類学のように長期間フィールドへ滞在する事で見えてくる顕在化されていない社会の片鱗は、身体にこびりついた私たちの社会常識を削ぎ落とし、改めて人間とは何なのかを考えるきっかけを与えてくれる学問であると改めて再認識しました。タンザニアの事例のように生きる術と生きる糧を身に付けた露天商がずる賢く人を騙したり、そっと誰かを助けてあげる優しさは、どこか非日常的な人情劇のようでもありますが、私たちの生活でも経験したことがあるような気もします。日本において、最新のテクノロジーやサービスを利用して生活している私たちではありますが、遠いアフリカの話からSNSクラウドファンディングを思い浮かべてしまうような事例も。


創造行為もまた対象とするデザインリサーチ
研究の内容や実践をとても興味深く拝聴した一方で、デザインリサーチとは少し異なる視点があることもわかりました。1年以上フィールドワークへ出る研究に対して、クライアントワークで3ヶ月以上のデザインリサーチは、金銭的・納期的な理由で理解が得られることはあまりないのが実情です。プロジェクトについて話をすると、「3ヶ月もリサーチにかかるんですか?」と言われることもしばしば。フィールドノートの作成、映像や音声を分析、後から追いかけようとすると作業時間が倍々に増えてしまいます。また、仮に1年以上フィールドへ赴き、新たな新規事業創出をしたとしても事業の成功が確約されているわけではないため、クライアントが長時間のリサーチを不安がる気持ちもわかります。その際に、デザインリサーチでは、短期間のフィールドリサーチで得られた洞察を言語化し、プロトタイピングを通じてすぐに検証していきます。この繰り返しにより、実社会とのコンフリクトを少しでも早く理解し、より効果的なあり方。省察的にリサーチしていきます。このように、デザインとリサーチを切り分けて考えるのではなく、「デザインを通したリサーチ」を行い、デザイン自体もまたリサーチの対象としてフィードバックを得ていくこと。フィールドワーク→プロトタイピング→フィードバック→ワークショップ…と繰り返し、課題と可能性を実証・改善していくデザインスプリントリーンスタートアップなどの手法を用いていくことが、デザインリサーチと文化人類学との異なる点だと考えられるかもしれません。


オルタナティブな社会を描くための日常的な思考の必要性
デザインリサーチにおいて、現実の社会を切り取るだけでなく、試作的なビジョンも描くことが求められるため、オルタナティブな価値観に躊躇なく踏み込む姿勢も大切です。小川さんはのレクチャーでは、日常でふと疑問に思う小さな事象を記録してみたり、自分も実践してみたりする研究者の立場で『実践 日々のアナキズム――世界に抗う土着の秩序の作り方(岩波書店)』を参照しながら、誰もが来るオルタナティブな社会に臨む姿勢を培う「アナキスト準備体操」が大切なのだと話されていました。 不確実な社会を省察し、未来のビジョンを掲げ、より具体的なシナリオを描き、さらにそれをまずは実践してみる。そして、それらを全て省みる。リサーチャーとしての視点と当事者としての視点など、複数の人格を使い分けながら、オルタナティブな社会を記録していく文化人類学者という職能はなんて挑戦的なことでしょうか。 ベテランの文化人類学者がいつまでも他者としてフィールドへ出向くように、デザインリサーチャーもまた経験や勘をかなぐり捨てて毎回初めての時のように臨む姿勢は大切だろうと再認識しました。その上で、私たちデザインリサーチャーがプロジェクトのたびに培ってきた勘や経験を表出していくこともまたとても重要な事ですね。

次回は全盲文化人類学者!?のレクチャーを検討しているようなので、今後の展開がとても楽しみです。

都市を生きぬくための狡知―タンザニアの零細商人マチンガの民族誌―

都市を生きぬくための狡知―タンザニアの零細商人マチンガの民族誌―

2017年に読んだ本まとめ

あけましておめでとうございます。

2017年は新しい職場に参画したこともあり、ほとんどらしいブログを書くことができませんでした。

もうちょっと時間の使い方を考えないとなぁというところですね。

とはいえ、読書は続けており、今年は実務系の本や会計に関する本を多く読んでいたなと振り返って思いました。

ここに入れていない本もちらほらあったので抜けていることにいまさら気がついたり…。

特に記憶に残っている3冊は次です。

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国家がよみがえるとき 持たざる国であるフィンランドが何度も再生できた理由国家がよみがえるとき 持たざる国であるフィンランドが何度も再生できた理由

留学をしていたフィンランドは、今も参考になる事例や思想が多いなと調べなおすことが多々あります。お祭りのように「教育」や「福祉」の事例が取り沙汰されることが多いですが、留学中もフィンランド人の友人から聞いていた冷静な負の側面が、本書はいくつかの論考としてまとめてあります。
ロー・リソースな国家であるがゆえに人的資源に目をつけたフィンランドのこれまでを理解し、どのように日本や地域行政に対応可能か考えるのに冷静な視座を得ることができます。


法のデザイン—創造性とイノベーションは法によって加速する法のデザイン—創造性とイノベーションは法によって加速する


情熱大陸の出演などで話題に多く上がる水野祐さんによる単著。知財とクリエイティビティは相性が悪いように思われる場面に出くわすことはありますが、その中でどのように自由な領域を獲得するのか。クレイティブコモンズやこれまでの取り組みにおける法制度と可能性について論じる本書は、クリエイティブ業界に身を置く者として必読の内容であるように思えます。


未来を築くデザインの思想-ポスト人間中心デザインへ向けて読むべき24のテキスト未来を築くデザインの思想-ポスト人間中心デザインへ向けて読むべき24のテキスト

上記の書籍と関連しますが、紙媒体だけにとどまらず、メディアミクスが当たり前となった現代において、デザインの自律性は課題のひとつとしてあげられます。(マンマシーンだけでなく社会との)インタラクションのデザインを考えるにあたり、これまでの欧米を中心としたデザインに関する議論が多数収録されており、どのような視座でプロジェクトを進めていくのか、手離れした後の自律性をどこに設定するのかを考えさせてくれる重要な1冊です。

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「デザインリサーチ」は、その名の通り、(定性的な)リサーチに基づくプロジェクトの進め方を行います。しかし、プロダクトやサービスのマーケティングリサーチやユーザー調査、感性評価にとどまるものだけではありません。事業主体や受益者などを含むステークホルダーがどのようなインタラクションがあるかも重要な要素として調査を行い、タッチポイントであるデザイン、それに伴うインタラクションの変化も実験的な調査を通じて行うものです。

上記の3冊は、そうしたインタラクションの多様性を理解することを促し、見落としがちな無意識の中にある/目に見えない可能性と課題の発見を促してくれます。デザインプロセスやプロジェクトマネジメントのフレームワークからこぼれ落ちる要素をきちんと拾い上げ、複雑で意地悪な現代社会でのデザインを良いものにしてくれると実感できます。

クリエイティブ業界に身をおくものだけでなく、事業の主体者にもぜひ手に取ってもらいたいなと思います。

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その他、読んだ書籍一覧は次の通りです。

誰かの何らかの足しになれば幸いです。

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2017年の読書メーター
読んだ本の数:53
読んだページ数:14095
ナイス数:16

中世の東海道をゆく―京から鎌倉へ、旅路の風景 (中公新書)中世の東海道をゆく―京から鎌倉へ、旅路の風景 (中公新書)
読了日:12月31日 著者:榎原 雅治
国家がよみがえるとき 持たざる国であるフィンランドが何度も再生できた理由国家がよみがえるとき 持たざる国であるフィンランドが何度も再生できた理由感想
フィンランドに交換留学していた時期のことを思い出しながら読了。僕が以前から感じていた「ローリソース)低資源)」な国家がいかにして、リソースとして人的資源に注力し、勃興し来たかがわかる良書だ。本書の論文はネガポジ両面から冷静にフィンランドのこれまでと現在を切り取り、私たち日本人の転用可能性を秘めているかを諭す。改めて親近感を感じるとともに、国内の閉塞感を打破するきっかけとしてこれからも参考にしていきたい。

読了日:12月11日 著者:古市 憲寿,トゥーッカ・トイボネン
マイパブリックとグランドレベル ─今日からはじめるまちづくりマイパブリックとグランドレベル ─今日からはじめるまちづくり
読了日:12月10日 著者:田中元子
誰がアパレルを殺すのか誰がアパレルを殺すのか
読了日:11月16日 著者:杉原 淳一,染原 睦美
アイデアソン!: アイデアを実現する最強の方法 (一般書)アイデアソン!: アイデアを実現する最強の方法 (一般書)
読了日:11月04日 著者:須藤順,原亮
スローシティ 世界の均質化と闘うイタリアの小さな町 (光文社新書)スローシティ 世界の均質化と闘うイタリアの小さな町 (光文社新書)
読了日:11月04日 著者:島村 菜津
町を住みこなす――超高齢社会の居場所づくり (岩波新書)町を住みこなす――超高齢社会の居場所づくり (岩波新書)
読了日:11月04日 著者:大月 敏雄
決定版! グリーンインフラ決定版! グリーンインフラ
読了日:10月16日 著者:
リーン・スタートアップリーン・スタートアップ
読了日:10月09日 著者:エリック・リース
21世紀の民俗学21世紀の民俗学
読了日:09月10日 著者:畑中 章宏
日本の夜の公共圏:スナック研究序説日本の夜の公共圏:スナック研究序説感想
スナックを切り口に「夜の公共圏」がいかにして立ち上がったかを、学術的に取り扱う挑戦的な一冊。法学を背景とする研究者を中心とした規制や条例、判例によってスナックやスナックによってつくられた場が浮かび上がるのが面白い。あとがきにもあるように一里塚となる本書、続編や他の研究者らによる書物を期待したい。
読了日:09月04日 著者:谷口 功一,スナック研究会
正しい家計管理正しい家計管理
読了日:09月03日 著者:林 總
法のデザイン—創造性とイノベーションは法によって加速する法のデザイン—創造性とイノベーションは法によって加速する
読了日:09月01日 著者:水野祐
正しい家計管理・長期プラン編 老後のお金正しい家計管理・長期プラン編 老後のお金
読了日:08月14日 著者:林 總
マンガ 自営業の老後マンガ 自営業の老後
読了日:08月14日 著者:上田 惣子
新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ (幻冬舎文庫)新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ (幻冬舎文庫)
読了日:08月14日 著者:橘 玲
貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する (講談社+α文庫)貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する (講談社+α文庫)
読了日:08月14日 著者:橘 玲
大家も住人もしあわせになる賃貸住宅のつくり方大家も住人もしあわせになる賃貸住宅のつくり方
読了日:07月16日 著者:青木 純
HAPTIC ―五感の覚醒HAPTIC ―五感の覚醒
読了日:07月09日 著者:株式会社竹尾,原研哉+日本デザインセンター原デザイン研究所
触楽入門触楽入門
読了日:07月05日 著者:仲谷 正史,筧 康明,三原 聡一郎,南澤 孝太
未来を築くデザインの思想-ポスト人間中心デザインへ向けて読むべき24のテキスト未来を築くデザインの思想-ポスト人間中心デザインへ向けて読むべき24のテキスト
読了日:06月28日 著者:ヘレン・アームストロング
世界一わかりやすいプロジェクトマネジメント 第4版世界一わかりやすいプロジェクトマネジメント 第4版
読了日:06月05日 著者:G・マイケル・キャンベル
CEOからDEOへ - 「デザインするリーダー」になる方法CEOからDEOへ - 「デザインするリーダー」になる方法
読了日:06月01日 著者:マリア・ジュディース,クリストファー・アイアランド
神山プロジェクト 未来の働き方を実験する神山プロジェクト 未来の働き方を実験する
読了日:05月18日 著者:篠原 匡
お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめお金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめ
読了日:05月17日 著者:橘 玲
建築・都市のプロジェクトマネジメント クリエイティブな企画と運営建築・都市のプロジェクトマネジメント クリエイティブな企画と運営
読了日:05月07日 著者:山根 格
ブロックチェーン・レボリューション ――ビットコインを支える技術はどのようにビジネスと経済、そして世界を変えるのかブロックチェーン・レボリューション ――ビットコインを支える技術はどのようにビジネスと経済、そして世界を変えるのか
読了日:05月03日 著者:ドン・タプスコット,アレックス・タプスコット
スタンフォード式 最高の睡眠スタンフォード式 最高の睡眠感想
クリエイティブ産業でどうしても避けることのできない課題の一つに、睡眠時間が削られるということがある。本書は科学的に解明されつつある、不思議な身体のリズムについて分かりやすく解説している。そのため、忙しいビジネスパーソンや生活のリズムが崩れがちな生活をする者に、単なる生活改善以外の方法を示していることが嬉しい。短くなるなら良質な睡眠をと手にとった一冊だったが、日常的にも、多忙な時期でも参考になる良書であった。
読了日:04月16日 著者:西野精治
PUBLIC DESIGN 新しい公共空間のつくりかたPUBLIC DESIGN 新しい公共空間のつくりかた
読了日:04月02日 著者:馬場 正尊,Open A,木下 斉,松本 理寿輝,古田 秘馬,小松 真実,田中 陽明,樋渡 啓祐
ほしい暮らしは自分でつくる ぼくらのリノベーションまちづくりほしい暮らしは自分でつくる ぼくらのリノベーションまちづくり
読了日:02月07日 著者:嶋田洋平
地方創生大全地方創生大全
読了日:02月06日 著者:木下 斉
エリアリノベーション:変化の構造とローカライズエリアリノベーション:変化の構造とローカライズ
読了日:02月02日 著者:馬場 正尊,Open A,嶋田 洋平,倉石 智典,明石 卓巳,豊田 雅子,小山 隆輝,加藤 寛之
20代から知っておきたいお金のルール20代から知っておきたいお金のルール感想
20代最後の年に読了。いきなり起業したので経営的な知識はあったものの、日常的な金銭感覚を見直したく購入。サラリーマンを前提としているが、掲載されているパラメータを見直せば個人事業主にも対応可能な内容。漫画との組み合わせで読みやすい。できればより詳しく知るための参考図書があると嬉しかった。
読了日:02月01日 著者:横山 光昭
ドイツの地方都市はなぜクリエイティブなのか:質を高めるメカニズムドイツの地方都市はなぜクリエイティブなのか:質を高めるメカニズム
読了日:01月18日 著者:高松 平藏
ルポ 高齢者ケア: 都市の戦略、地方の再生 (ちくま新書)ルポ 高齢者ケア: 都市の戦略、地方の再生 (ちくま新書)
読了日:01月15日 著者:佐藤 幹夫
老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路 (講談社現代新書)老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路 (講談社現代新書)
読了日:01月14日 著者:野澤 千絵
友だちの数で寿命はきまる 人との「つながり」が最高の健康法友だちの数で寿命はきまる 人との「つながり」が最高の健康法感想
予防医学の観点から「つながり」と健康状態と寿命の相関を示す本書は、今から何ができるのか行動へ移す動機を生み出す。コミュニティデザインは山間離島地域だけでなく、都市型の福祉側面からも求められることが理解できる。
読了日:01月12日 著者:石川 善樹

読書メーター


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