じいちゃんとまちづくり

大学生の頃、祖父母の家に居候させてもらっていた。片道2時間かかる通学はすごく大変だったけど、家に帰るとあたたかい食事や、否定することなく将来の話を聞いてくれる存在だった。じいちゃんとばあちゃんとばかりだけでなく、休日には近所に住む友だちやじいちゃんが若い頃にお世話になった方も来ていた。震災で引っ越してきた場所にもかかわらず、祖父母の周りにはたくさんの人がいつもいることをその時初めて知った。

昔の付き合いが続いているかと思ったがそうではない。じいちゃんは新しいことを考える人だった。競技用のゲートボールでは喧嘩がおきるからと、娯楽用のルールを開発したところ、それまで難しいからと参加をあまりしていなかった女性を中心に参加者の数が倍近くになったと話していた。中卒だからと謙遜するけれど、誰よりも頭が回るし、勝負事が好きだ。今まで一度も将棋や麻雀で勝ったことがない。それでいて、人に合わせながらも自分ルールでゲームを楽しめる人なんだと、最近になってようやく気がついた。

老人会のメンバーとして、登下校する小学生の安全を見回るボランティアをなぜしているのか聞いたことがあった。当たり前のように「地域のこどもは地域で守るもの」と言っていた。すぐに「このあたりの子供の名前は先生よりも知ってるかもね」と笑って付け加えた。なるほど、みんなに名前を覚えてもらうのでななく、みんなの名前を覚えることに楽しみを見出していたのか。まちづくりだと偉ぶりたいわけではなくて、生活の中にゲームを見出し、いろんなことに関わってるじいちゃん。時にゲームチェンジャーとして振る舞うその姿から、地域と関わる上で忘れてはいけない「楽しみ」を思い出した。補助金をもらうような企画書を書いていると社会性や公平性ばかりを求められると感じるけれど、測れないものを潜り込ませるじいちゃんの「遊び心」を僕も見習いたい。




腰痛で歩幅が狭くなっているとはいえ、まさか平場で1.2万歩も歩いてるとは…

行政機関と○○まちづくり

ざーっと行政機関ごとに「まちづくり」をキーワードに調べてみました。都市計画か主軸な国交省は言わずもがな、たくさんの政策を扱っていますね。

 

スマートシティは総務省なのかと驚きましたが、DXは経産省が強いので連携があるのかなーなどと想像したくなります。

 

改めて横断的に検索かけてみましたが、やっぱりすごく検索しづらい。。省庁を跨いでキーワード検索ができるようになったら嬉しいなと思いました。そこら辺はICT担当の総務省なのか、はたまた内閣府なのかよくわかりませんが期待しています。

 

 

内閣府

まちひとしごと長期計画
少子化対策シビックプライド、高齢化による都市再整備がトピック

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/info/#an17

 

内閣府

防災まちづくり

防災まちづくりの活動は、自主防災会や自治会などをベースに居住地である地域を災害に強い街にしていく「地域型防災まちづくり」と、特定のテーマやコンセプトに基づく防災活動を展開し、さまざまな地域の活動と交流し、広く防災学習や意識啓発活動を展開する「テーマ型防災まちづくり」に分類することができます。

http://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h21/09/special_01.html

 

復興庁

復興まちづくり
震災からの復興よりも事前復興(防災)的な側面が強そう
https://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat1/sub-cat1-15/index.html

 

警察庁文科省国交省
防犯まちづくり

従来は接点の乏しかった防犯活動とまちづくりを相互に組み込み、犯罪が 起こりにくく犯罪に対して抵抗力のあるまちづくり

http://www.mlit.go.jp/common/001244799.pdf

 

総務省
ICT街づくり

スマートシティみたいなやつ。多岐にわたるICT活用のインフラを検討しているように見える

https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/ict_machidukuri/index.html

 

外務省
SDGs 11 住み続けられるまち

SDGsのひとつ、おまけ的な感じで一応掲載。

https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/index.html

 

国土交通省

歴史まちづくり

歴史まちづくり:地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律(歴史まちづくり法) - 国土交通省 https://www.mlit.go.jp/toshi/rekimachi/toshi_history_tk_000003.html

 

国土交通省、文部省、農水省

景観まちづくり

里山資本主義との接続がなされている。

ひとりひとりが取り組む景観まちづくり学習 http://www.mlit.go.jp/crd/townscape/gakushu/sub3.htm

 

国土交通省(厚生省)
健康まちづくり

地域包括ケアシステムなどと接続される。

001247988.pdf https://www.mlit.go.jp/common/001247988.pdf
都市再生:健康・医療・福祉のまちづくりの推進 - 国土交通省 https://www.mlit.go.jp/toshi/toshi_machi_tk_000055.html

 

国土交通省環境省
低炭素まちづくり

エコモビリティやサステナビリティにつながる。スローモビリティ、マイクロモビリティなども。Walkable City的な要素。

都市計画:都市の低炭素化の促進に関する法律(略称:エコまち法) - 国土交通省 https://www.mlit.go.jp/toshi/city_plan/eco-machi.html

 

国土交通省
観光まちづくり

http://www.mlit.go.jp/toshi/kanko-machi/index.htmlまちづくりガイドライン
https://www.mlit.go.jp/common/001282351.pdf

 

国交省経産省
中心市街地活性化のまちづくり
中心市街地活性化のまちづくり コンパクトなまちづくりを目指して http://www.mlit.go.jp/crd/index/index.html
まちづくりの推進(METI/経済産業省https://www.meti.go.jp/policy/sme_chiiki/town_planning/index.html

 

2020.01.15追記

文化庁

文化芸術創造都市

https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunka_gyosei/chiho/creative_city/

 

追記

抜けがあると思いますので、お気づきの方はコメント欄にお願いします。

 

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ぎっくり腰の診察のため、病院と家の往復で終わった1日でした…。

まちづくりと法律

2019年、名古屋市歴史観光拠点のひとつとして、有松・桶狭間の整備に力を入れている。その背景には2016年に重要伝統建造物群保存地区(以下、重伝建)選定、2019年の日本遺産認定が挙げられる。どちらも文化財保護の観点から整備されてきたが、今では観光資源としての側面が高まってきている。そのため、文部科学省が管轄する文化財保護、国交省の観光まちづくり、さらには経済産業省の地域商業活性化などをまたがり、文化や科学技術の振興を担う文科省が所轄していることに微妙な違和感を感じるようになった。

 

それもそのはず、それぞれで所轄が違うということは、法律も違うし、対象も違う。具体的には、文化財保護法、改正都市計画法中心市街地活性化法をまたがるようになっている。有松が直面する課題〈エリア人口の高齢化、目的地不足、プレイヤー不足など〉は、先の三省庁に加えてに厚労省も入ってくるようだ。つまり、僕たちが有松でおこなう活動とは、横串を挿すことが求められている。

 

各省庁から愛知県、そして名古屋市から各部署へと降りてくる中で、どうやらまだ連携が難しいことがわかってきた。仕組みの問題だけでなく、人の問題もある。これは行政の問題だけじゃなく、有松にも課題があることは言うまでもない。僕たちは創造的に法を解釈して、人や組織をつなぎ合わせる事業を提案するしかない。日本遺産の補助金が降りている今、小さな実験を始めたい。

 

 

大学時代は法律について学んだ記憶がないことを今さら後悔しても仕方ないので、少しずつ入門書、専門書を読んで理解をしていこうと思います。

 

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恥ずかしいくらいに、この一歩を意識する

30歳を超えたあたりから1日がどんどん速くなる。あっという間に1週間が過ぎていく感覚に少しずつ慣れてきた頃、自分の成長に不安を感じるようになってきた。学んだことや修士研究で取り組んでいたことがすでに「過去」になっている。当たり前のことだ。短い自由な時間の中で、どうやって学習を維持し続けるのかが死活問題になってきた。

不安の種はどんどん大きくなっていて、どんどん見える範囲が狭くなってきている。それでも目の前の「仕事」や「課題」は溜まっていくのに、時間や自由を求めている自分に恥ずかしさを感じる。だったら、やることをきちんとやれと自責の念にかられるからだ。

周りの同世代も、恐怖感と闘いながら実績を重ねている。刺激を受けるし、同じように不安と闘う姿に少し安堵を覚える。僕ができること、これから目指すこと。自分のためにも、家族のためにも、これからの社会のためにも、新しい一歩を踏み出すために自分を追い込むことに決めた。

明日は朝から名古屋で企画会議だ。場当たり的なものではなく、よく見えない未来のモヤを打ち消す一歩にしたい。めちゃくちゃエモーショナルな日記を書きながら、決意新たに名古屋へ向かいます。がんばるぞ。

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