【京都→名古屋】活動拠点が2020年5月から変わります

生まれは兵庫、育ちは名古屋。建築やデザインについてたくさんの吸収をさせてもらった京都・大阪。大学院修了後は名古屋で3年間デザインリサーチャーとして仕事し、それから今日まで京都と行ったり来たりをしていた生活もあっという間に3年となっていました。この4月末に再び名古屋に拠点を移し、5月からはデザインリサーチャーとして再始動します。新型コロナウイルスの影響で非常に苦しい局面でのリ・スタートとなり、想像していたものとは異なる走り出しとなりますがどうぞよろしくお願いいたします。学生時代から慣れ親しんだ京都でしたが、週末は名古屋にいることが多かったのでお世話になった方々とあんまり飲んだり話したりができなかったのが唯一の心残りです。このご時世ですから「まだ間に合う…」と声かけづらいですが、ソーシャルメディアや動画配信黎明期に画面越しで飲みを楽しんでいた僕ですから久しぶりにぜひ(笑)

今は製造業、ホスピタリティ産業、飲食業や社会福祉領域などからデスクトップリサーチを中心にいくつかお話を頂いており、7月以降は体と頭が少し空くと思います。「これ誰にどうやって頼んだもんかな…」という、ポスト・コロナの社会価値を生み出すものがあればぜひお声がけください。インタビューやフィールドワーク、あるいはワークショップなど「3密」を伴うリサーチは、生命の危機を脅かすリスクがあるので2020年度上半期に実施することはとても厳しいでしょう。デジタルシフトが進んでいない世の中に課題は山積していますが、まったく対応できないわけではありません。カルチュラルプローブと呼ばれるような「宿題型のリサーチツールキット」を用いることで、調査対象者が自ら自身をリサーチして報告してくれるような手法も考えられます。絵日記やラインのやりとりのような報告から、プロトタイピングの様子を撮影しながら制作してもらった理由をインタビューする方法も考えられます。ITリテラシーの高い人達であれば、miroMuralのようなオンラインプロトタイピングツールも有効に活用することができます。

この半年間から1年間のリサーチでは、インタビュー☓合意形成による構成的なアプローチから、プロトタイピングとドキュメンテーションをおこなう推察的なアプローチがより活躍する機会が増えてくるはずです。それは誰も予想できなかったコロナ禍を耐えるだけでなく、生きのびるために起こりうる社会的な変化へ誰もが立ち向かうからです。そういう僕も仕事がいくつも吹っ飛んでしまい、兼業で業績の芳しくない個人事業のため融資も断られ、この2週間は本当にいろんなことが手が付かず、現実逃避するしかない日々でした…。それでも、3年後にどうありたいか/あり得るのか、と歯を食いしばりながら「これから半年以内に何をしていこうか」と頭を切り替えている最中です。蓄えも限られているのでマジで頑張るぞ!!