名古屋に戻ってあっという間に1年

昨年の4月末、3年勤めた母校の職員を緊急事態宣言のどさくさで退職し、大学閉鎖のタイミングで引っ越しをして名古屋に戻ってはや1年。京都にいたときはコロナだけでなく結婚や法人立ち上げなどさまざまなことがあったので、名古屋に戻ったから元通りフリーランスになりましたと言うわけではなくいろんなことがありました。

 

名古屋に戻ってから携わるはずのプロジェクトは2-3件ほどポンポンと延期や中止の連絡があり、「こりゃ参ったね…」と経済的、精神的に追い詰められることもありました。それでもなんとかやってこれたのは名古屋で長い付き合いのある友人が声かけてくれた、宿泊施設のコンセプトや設計要項を考えるプロジェクトや、大学の先輩からインナーブランディングに関わる社内メディア立ち上げのお誘いでした。宿泊施設は『セブンストーリーズ』と名付けられ、7名の建築家が愛知県の7産地からインスピレーションを得て設計した7部屋のデザインが特徴です。名古屋に戻る直前から関わり始め、愛知の魅力を発信する機会に携わることができたのは本当にうれしいことでした。松田くんは有松絞りにインスピレーションを得た部屋をデザインしており、有松中の人に教えたいくらいです笑

 

個人だけではここまで有松に関わることがなかったと思いますが、2018年8月に武馬さんや山上さんと活動を始めている『ありまつ中心家守会社』のおかげだなと思う場面が多々あります。2014年に松田くんや武村さんと始めたARIMATSU PORTAL; PROJECTのゲリラ的な活動や志しが、アリマツーケットアリマツアーなど有松の方とともにつくっていくありまつ家守の活動に一部引き継がれています。それは我々が携わる日本遺産事業、まちづくりワークショップ「プレー!アリマツ」やカメラプロジェクト「アリコロカメラ」でも同じです。ひと回り以上も年上のみなさんに助けられながら、好き勝手やらさせていただいているなと実感します。

 

こうした活動をやりっぱなしにしないために、年明けから論文を読むことを習慣にしようとしています。自宅や職場などではどうしても家事や作業に追われてしまうので、喫茶店で読むクセをつけるようにしてようやく馴染んできました。まだ週に2−3時間程度しか時間取れないのですが、有松の活動を論文としてまとめられるようにしたいです。研究活動はデザインリサーチャーと名乗る以上、「最低限やらないといけないこと」なのではないかとずっとモヤモヤしていました。2年目もコロナ禍で不確実な日々を過ごすことでしょうが、活動にきちんと向き合っていきたいと思います。がんばりまーす!